犬と猫の耳ダニ症

今回は猫(特に子猫)や犬の耳に寄生するダニのお話しです。

 

<原因>

耳ダニ症は、ミミヒゼンダニという0.5mm程度の小さなダニが耳道に寄生することが原因となります。典型的にはコーヒーかすのような耳垢を認め、また強い痒みを引き起こす事が多く、激しく耳を掻いたり頭を振ったりといった症状を示します。耳ダニに感染すると自然治癒することはほとんどありません。

 

<診断>

耳垢検査によりミミヒゼンダニの成虫や虫卵を顕微鏡で検出することで診断が可能です。

 ↑ミミヒゼンダニの成虫


 ↑虫卵

またビデオオトスコープで観察すると耳道の中で白く動く虫体が見られることもあります。

 ↑白いツブツブしたのが耳ダニ

 

<治療>

耳ダニの駆虫薬による治療を行います。スポットオン製剤を使うことが多く、セラメクチン(レボリューション)やイミダクロプリド/モキシデクチン(アドボケート)、イソオキサゾリン製剤(ブラベクトやネクスガードキャットコンボ)が有効とされています。普段からこういったスポットオン製剤で予防をすることもとても大切です。

またミミヒゼンダニは宿主特異性が低いためまれに人にも感染することがあり、犬や猫以外では12日間程度生存することが可能といわれています。掃除やピレスロイド系殺虫剤を用いた消毒で感染対策を行いましょう。

耳ダニ症は、適切な治療により完治する病気です。耳垢が気になる、耳を痒がる様子など気になる症状があれば早めに動物病院を受診してくださいね。

獣医師 小谷

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