CTブログ第3回 ~絶賛勉強中!~

CT担当獣医師の石田です。
早いもので、当院にCTが導入されてからちょうど1年経ちました。
はじめは探り探りでしたが、最近ではCTの稼働も多くなり、そのおかげでご家族の皆様により良い治療を提供できることが増えたように感じます。

ただ、たった1年では、正直分からないことがまだまだ多いです。
そこで、当院の獣医師のCT読影力を伸ばそう!ということで先日、奈良動物二次診療クリニックの米地謙介院長をお招きし、CT読影カンファレンスを行いました。
CT機器導入時に行っていただいたセミナーでは基礎的な部分について教わりましたが、今回は少しレベルアップした内容でした。
なぜCTを撮る必要があるのか?をメインテーマに、実際に当院で検査・治療を行った症例を振り返りながら、ディスカッションを行いました。

CTについてだけではなく、普段の診療での米地先生の考え方や診断をつけるまでの流れを学び、大変勉強になりました。
診察室でご家族とお話をしながら、獣医師は次に行うべきことを考えています。
実はこの頭の中で考える作業が、ベテラン獣医師と若手獣医師で一番差がでるところなのです。
頭の中では…
病気の動物が来たらまず、どう調子悪いのか?と主な問題点を挙げていきます。
 例)嘔吐している、痩せている など
それぞれの問題点について、鑑別診断(可能性のある病気リスト)を上位3つずつほど考えます。(これが一番難しいパート!)
次に、3つからさらに絞れるように必要な検査を行っていき、これは違う、あれも違う、と除外していきます。
その過程の中で、診断をつけるためにCT検査が必要と判断された場合に、動物のご家族に検査の提案をしています。
獣医療の最前線にいる米地先生から、どうすればより効率よく、確実な診断をつけて治療に繋げていけるかを教わりました。

残念ながら、どうしても救えない命も中にはいます。その一つ一つを無駄にせず、こうして振り返りのカンファレンスを行い、次は救えるようにと考える日々です。
米地先生曰く、「CTは動物の言葉を聞く機械」だそうです。話すことのできない動物の、本当に細かい部分まで分かるほど情報量の多い検査です。
そんな素晴らしい機械をより活かせるよう、これからも獣医師一同精進して参ります。

獣医師 石田