冬に増えるネコの膀胱炎

2020.12.05

カテゴリーコラム

今回は冬になると増える疾患のひとつとして、ネコの膀胱炎のお話しをしたいと思います。
寒くなると、喉が渇きにくくなったり動くのが億劫になったりして水を飲む量が減り、濃くなった尿が膀胱内に溜まることで尿石症や感染症を起こしやすくなります。特にネコちゃんはストレスでも膀胱炎になりやすくなりますので、寒い冬は要注意です。


<どんな症状?>
何度もトイレに行く、尿がでない、尿に血が混じる、排尿時に痛がる、トイレ以外で排尿する、落ち着きがない、といった症状がみられることがあります。

<原因は?>
①細菌性膀胱炎
尿道から細菌が膀胱内に入り込んで感染します。尿石症などから二次的に起こることが多いです。
②尿石症
尿中に含まれるミネラルの成分により結石がつくられます。発症には食生活や生活習慣の乱れも関わっているといわれています。オスでは尿道が細くなっている部分があるため、結石が詰まり重症化する場合があります。
③特発性(原因不明の)膀胱炎
ネコの膀胱炎の半数以上が原因のはっきり分からない特発性膀胱炎だといわれています。生活環境やストレス、膀胱壁の異常がその要因として考えられています。二次的に細菌感染や結石を生じる事も多いです。

<治療や予防方法は?>
感染がある場合は抗生剤による治療、尿石症の場合は療法食や外科手術が必要になることもあります。特発性膀胱炎の場合は飲水量を増やす事やストレスを軽減する事が治療になります。
ネコの膀胱炎は再発する事も多く、日常的にトイレや水飲み場を清潔に保ち、ネコに優しい環境づくり(キャットフレンドリー)をする工夫が大切です。

ネコちゃんの排尿の様子がいつもと違うなと感じたら迷わず病院にご相談ください。ストレスの感じ方もネコちゃんそれぞれ違いますので、一緒に原因を探してストレスを和らげ快適に過ごせるようにしましょう。

獣医師 小谷