年末年始、愛犬・愛猫を守るための「迷子対策」チェックリスト
2025.12.13

12月に入り、街も少しずつ慌ただしくなってきました。
年末年始は、大掃除や帰省、来客など、ご家庭内でも人の出入りが多くなる時期です。
実は、この「人の出入り」や「いつもと違う雰囲気」が、
わんちゃん・ねこちゃんにとっては脱走や迷子のリスクを高める要因になることがあります。
万が一、ドアの隙間から外に出てしまったら…。
そんな「もしも」の時に、愛犬・愛猫がお家に帰ってくるための命綱となるのが「身元情報」です。
今回は、本格的な年末シーズンを迎える前に、
今すぐ確認していただきたい「迷子札」と「マイクロチップ」のチェックポイントについてお話しします。
年末年始は「うっかり脱走」に注意

年末年始は、以下のようなシチュエーションが増えるため、
普段はおとなしい子でも突発的に脱走してしまうケースがあります。
- ・大掃除で窓やドアを開けっ放しにする時間が長い
- ・親戚や友人の来客があり、玄関の開閉回数が増える
- ・不慣れな来客に驚いてパニックになり、隙を見て飛び出す
- ・初詣や帰省先など、慣れない場所に連れて行く
チェック①:「迷子札」は読み取れますか?

アナログですが、保護された際に最も早く飼い主様につながるのが「迷子札(鑑札・済票)」です。
- 文字が消えていませんか?
長年つけていると、摩耗して電話番号が読めなくなっていることがあります。 - 金具は緩んでいませんか?
接続部分の金具(二重リングなど)が伸びていたり、錆びていたりすると、何かの拍子に外れてしまう可能性があります。 - 首輪のサイズは適切ですか?
冬毛で被毛が厚くなったり、逆に痩せたりして、首輪が抜けやすくなっていませんか?
「指が1〜2本入るくらい」を目安に再調整しましょう。
チェック②:「マイクロチップ」の情報は最新ですか?

外見からは見えませんが、首輪が外れてしまった場合でも個体を識別できるのがマイクロチップです。
ここで重要なのは、「チップが入っていること」だけでなく、
「登録されている情報が最新であること」です。
【重要】こんな場合は変更手続きが必要です
- ・引越しをして住所や電話番号が変わった
- ・結婚などで飼い主様の苗字が変わった
- ・譲渡された子で、前の飼い主様の名義のままになっている可能性がある
2022年6月より、マイクロチップ情報の登録制度が新しくなっています(環境省データベースへの登録)。
「うちは昔に入れたから大丈夫」と思わず、
登録情報が現在の連絡先と一致しているか、この機会に必ずご確認ください。
【環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録」】
https://reg.mc.env.go.jp/
災害対策としても有効です

迷子対策は、地震などの災害時にも役立ちます。
「迷子札」+「マイクロチップ」のダブル装着は、環境省のガイドラインでも推奨されている、
ペットを守るための基本的な備えです。
【環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」】
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002.html
まとめ
新しい年を安心して迎えるために、今週末はぜひ、
わんちゃん・ねこちゃんの首輪周りや登録書類のチェックをしてみてください。
マイクロチップの装着や、読み取り確認(チップが移動していないか等の確認)については、当院でも対応可能です。
ご不安なことがあれば、診察時にお気軽にご相談ください。
当院へのご連絡について
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対象動物
犬・猫の診療を主に行っております。
免責事項
本記事に掲載されている情報は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の動物の症状や状態を診断・治療するものではありません。
個々のペットの健康状態に関するご相談は、必ず獣医師にご相談ください。
※マイクロチップ装着等の処置(医療行為)を希望される場合は、別途診察料・処置料等がかかります。
詳細は当院までお問い合わせください。






