歯科用レントゲンが新しくなりました!

こんにちは。獣医師の光本です。
今回は、歯科用のレントゲンの撮影機械が新しくなったので、これを機会に歯のレントゲンについてお話ししたいと思います。

歯科用レントゲンってどんなもの?

人も歯医者さんに行くと歯のレントゲン撮影を行いますが、動物も同じ様に歯科処置をするときは歯専用の機械でレントゲン撮影を行います。
画像は、ワンちゃんの上の前歯の写真とレントゲン画像です。
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当院で歯科処置を受けられたことのある方は、このような画像をご覧になった事があると思います。
このレントゲン、どんな機械で撮影してるのかな?って思ったことありませんか?
歯科用レントゲンにはいろいろな機械がありますが、当院ではハンディタイプを使用しています。

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新しくなった撮影機械は今までのものよりも軽量化され片手での撮影も楽に行うことができます。
撮影にかかる時間も短縮され、動物への負担も少なくなりました。
そして、見ためもカッコイイです。
撮影に用いるセンサーもCMOSタイプですので、3秒ほどで綺麗な画像が描出されます。

歯科用レントゲンで何が分かるの??

歯周病は歯の見えている部分が綺麗でも、歯周ポケットに潜む菌によって徐々に進行し歯の周りの骨を溶かしてしまいます。

例えば、この子は歯石も少なめで歯茎の腫れも目立たず比較的綺麗に見えますが、
歯科レントゲンを撮影すると下の奥歯の骨が溶けてしまっていました(赤矢印)。
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この様に、外から見ただけでは分からない歯の根元や周囲の骨の状態を詳細な画像で知ることができ、歯を残すための治療やホームケアのアドバイスに繋げることもできます。
当院では歯科処置時には必ず歯科用レントゲンを撮影しており、歯の根本の状態も一本一本確認しながら処置を行なっています。
ワンちゃん猫ちゃんの口臭や歯の汚れが気になる場合は、お気軽に当院までご連絡ください。
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獣医師 光本