耳科👂診察 -3.犬の耳道ポリープと中耳炎 –

本日は実際にオトスコープ(耳の内視鏡)を使った治療の一例をご紹介します。

13歳シーズーの男の子です。
もともと外耳炎になりやすく点耳薬で治療を行っていましたが、治りが悪くなったため耳科特別診察を受診されました。

診察の時に耳の中にポリープがあることがわかり、切除をすることになりました。
オトスコープで確認すると中には耳道の奥をふさぐように大きなポリープがありました。

これを慎重に切除しましたが、すでに鼓膜が破れていることが分かりました。

中耳炎になってしまっていたのです。
中耳の中もしっかりと洗浄し、お薬を入れて処置は終了です。

このポリープは炎症性肉芽組織といって腫瘍ではありませんでした。
しかし外耳炎や中耳炎の悪化に関与していたと考えられます。

処置が終わってからはしばらく内服薬や点耳薬で治療を続けます。
オトスコープ治療を行ったことで耳を気にすることなくすっきりしました!

この子の場合はアトピー性皮膚炎もあり耳炎の再発が起こりやすいので、定期的にアニマルックを使って耳の中をチェックしています。
(アニマルックについては前回の耳科ブログで説明しています☺)

外耳炎を繰り返している症例の中には今回のように大きなポリープが見つかる場合や、中耳炎を併発している場合もあります。

耳の中にできるポリープの種類には様々あり、中にはオトスコープだけで切除できないこともありますが、今回のように外科手術ではなくオトスコープを使って低侵襲に切除できる例もたくさんあります。

外耳炎がなかなか治らない、外耳炎を繰り返す、耳垂れや臭いがするなど、症状が気になるときはご相談ください。

獣医師 小谷