CTを導入しました。

こんにちは。獣医師の石田です。
待ちに待ったCTがついに当院に導入されました!
昨年12月から準備のため院内の工事が行われ、1月に機器が搬入されました。
工事中は皆様のご理解・ご協力ありがとうございました。


CT導入に伴い、奈良動物二次診療クリニックの米地謙介院長をお招きし、講義をしていただいた後に実際にCT撮影を行いました。

診察や健康診断で、ご家族のわんちゃん・ねこちゃんがレントゲン検査を受けた経験のある方は多いかと思います。
レントゲンは二次元的な平面の画像であることに対して、CTでは360°からX線を照射することで断面図を作成し、三次元的に観察することができます。
立体的に観察することで、
・腫瘤(できもの)の細かい評価(位置、ガンであれば広がりや転移の確認)
・他の検査でははっきりしない胸部・腹部の異常の診断(血管の異常、結石など)
・椎間板ヘルニア、骨折の評価
・より安全な手術の計画
など、細かい情報を得ることで、よりよい治療プランを立てることができます。

もう1つの特徴としては、CT検査は動きに敏感なため、動物が動くと画像がぶれてしまいます。
ぶれた画像では正確な診断ができなくなるので、基本的には全身麻酔をかけたうえで撮影することが多いです。
(動物の状態・撮影場所によっては無麻酔で可能な場合もあります)
検査だけであれば、10分程度で麻酔から醒ますことができます。


獣医師が機械を操作し、看護師が撮影の合間で動物の状態をチェックします。

CT画像の読影(画像の判断)には専門知識が必要なので、診断のために外部の先生に依頼することがあります。
当院での検査・治療の幅が広がり、動物とそのご家族により良い獣医療を提供できるよう、スタッフ一同精進して参ります。
また、CTが本格的に稼働しましたらブログやホームページ等でお知らせいたします。
病気や検査のご相談についてはお気軽に当院までお問い合わせください。

獣医師 石田