おうちでできる応急処置

病院へ行くまでの間、何かできることはないですか?と聞かれることがあります。
症状と応急処置や病院へ連れていくタイミングについて紹介します。

 

怪我

切り傷、咬み傷、擦り傷など様々ですが、
砂などで汚れている場合は水道水で洗い流し、出血がある場合はタオルなどで押さえ、圧迫止血します。
骨折などが疑われる場合はケージやキャリーなど狭いところで安静にしましょう。
痛みがある場合が多いので、嫌がる場合は無理に処置せず病院へ連れていきましょう。

 

異物の謝飲

食べてから1~2時間以内であれば催吐処置で排出できることがあります。
針や串のような、とがったものなどは催吐処置が適応でない場合もあります。
ひも状の異物が口や肛門から出ている場合、引っ張ったり切ったりせず、なるべく早くそのまま連れていきましょう。

 

けいれん

おさまるまで待ち、頭をぶつけたりしないよう、クッションなどを周りに敷くようにしましょう。
多くの場合は数秒~数分で治まりますが、10分以上続く場合はそのまま連れていきましょう。
舌を噛まないよう口に手を入れてしまうことがありますが、強く咬まれてしまう危険があるのでやめましょう。

 

呼吸・心停止

呼吸が止まっている(胸やお腹が上下しない)、意識がない(呼びかけたり揺らしても反応がない)場合は緊急の状態です。
心臓マッサージと人工呼吸をしながら病院へ連れていきましょう。

・心臓マッサージ
肘を曲げて当たる胸の部分を1秒に2回ぐらいのペース(1分で100~120回)で心臓マッサージします。

・人工呼吸
口を閉じて漏れないようにし、鼻をくわえるようにして息を吹き込みます。胸が上下すれば息が吹き込めています。
一人で実施する場合は心臓マッサージ30回、人工呼吸2回を繰り返してください。

ぜひ参考 にしてみてください。
いざというときは、あわてずすぐに病院へ連絡しましょう。

獣医師 沖田