肉球がガサガサ!冬の乾燥トラブルと、お家でできる正しい保湿ケア

肉球がガサガサ…冬の乾燥は天敵!愛犬・愛猫を守る「正しい保湿ケア」とNG行動

寒さが厳しくなり、私たちの手肌もカサつく季節になりました。
ハンドクリームが手放せない時期ですが、ふと足元を見ると、わんちゃん・ねこちゃんの「肉球」もカサカサになっていませんか?

 

  • 「肉球が硬くてガサガサする」
  • 「フローリングでよく滑っている」
  • 「ひび割れて血が滲んでいる」

 

これらはすべて、冬の乾燥が引き起こすトラブルのサインです。
今回は、意外と知らない肉球の仕組みと、お家ですぐに実践できる「正しい保湿ケア」について解説します。

 

 

なぜ、冬は肉球が荒れるの?

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肉球は、角質層が厚くなった丈夫な組織ですが、実はとてもデリケートな場所でもあります。
最大の弱点は、「皮脂腺(ひしせん)」がないことです。
人の皮膚には、油分(皮脂)を出して乾燥を防ぐ機能がありますが、肉球には汗が出る「汗腺」しかなく、油分を出す機能がありません。
そのため、自力で潤いを保つのが苦手で、以下のような冬の環境にさらされると一気に水分を失ってしまいます。

 

  • 空気の乾燥:湿度の低下により水分が蒸発する
  • 暖房器具:床暖房、ホットカーペット、ヒーターの温風による乾燥
  • 冷たい地面:アスファルトの冷たさで血管が収縮し、栄養が行き届きにくくなる

 

上記のほか、アルコール消毒やシャンプーのし過ぎにも注意が必要です。

 

 

放置すると危険!乾燥のリスク

 

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「ただのカサつき」と侮ってはいけません。
肉球の乾燥を放置すると、以下のようなトラブルに繋がります。

 

  • ひび割れ(亀裂)・出血:
    お餅が乾燥してひび割れるように、肉球もパックリと割れてしまい、歩くたびに痛みが出ます。
    そこから細菌が入り、化膿することもあります。
  • 関節トラブル(パテラ等)の悪化:
    乾燥した肉球はグリップ力が低下し、つるつると滑りやすくなります。
    これが膝や腰への負担となり、膝蓋骨脱臼(パテラ)やヘルニアのリスクを高めます。

 

 

お家でできる「正しい保湿ケア」3ステップ

 

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冬の間は、1日1回(散歩の後や寝る前など)のケアを習慣にしましょう。

 

ステップ①:優しく汚れを落とす

保湿剤を塗る前に、濡れタオルやノンアルコールのウェットティッシュで汚れを拭き取ります。
※泥汚れがひどい時はぬるま湯で洗い、水分をしっかり拭き取ってください。

 

ステップ②:ペット専用の保湿剤を塗る

「人間用のハンドクリーム」は避けてください。
香料やアルコール、尿素など、ペットが舐めると有害な成分が含まれていることがあります。
必ず「ペット用」のクリームやジェル、または純度の高いワセリンを使用し、指の腹で優しく塗り込みます。

 

ステップ③:マッサージで血行促進

クリームを塗りながら、肉球を優しく揉むようにマッサージします。
血行が良くなり、保湿効果が高まるだけでなく、リラックス効果も期待できます。

 

 

やってはいけない「NG行動」

 

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  • × アルコール消毒のしすぎ:
    散歩帰りにアルコールで消毒しすぎると、必要な水分まで奪われ、過乾燥の原因になります。
  • × シャンプーのしすぎ:
    上記のアルコール消毒と同様に必要以上にシャンプーをすると、過乾燥の原因になります。
  • × 熱すぎるお湯で洗う:
    必要な皮脂膜(わずかにある保護膜)まで流してしまいます。
    37〜38℃程度のぬるま湯がベストです。
  • × ひび割れを放置:
    明らかに割れて出血している場合は、セルフケアではなく動物病院へ。
    傷口からばい菌が入る恐れがあります。

 

 

こんな症状は病気のサインかも?

 

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単なる乾燥ではなく、病気が原因で肉球が硬くなることがあります。

 

  • 高齢で極端に硬くなっている:
    「肉球角化症(ハイパーケラトーシス)」の可能性があります。
  • 肉球以外にも皮膚症状がある:
    ウイルス感染症や自己免疫疾患の可能性もゼロではありません。

 

「保湿しても改善しない」「痛がって歩かない」「腫れている」といった場合は、自己判断せずにお早めにご相談ください。

 


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対象動物

犬・猫の診療を主に行っております。

 

免責事項

本記事に掲載されている情報は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の動物の症状や状態を診断・治療するものではありません。
個々のペットの健康状態に関するご相談は、必ず獣医師にご相談ください。