最近よく聞くSFTSについて少し知ろう!

こんにちは。
獣医師の木村です。
今回は最近よくニュースなどで話題になっているSFTSについて、簡単にお話しできたらなと思います。

SFTSとは、正式名称「Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome」、日本語に訳すと「重症熱性血小板減少症候群」と呼ばれる感染症のことです。ウイルスにより引き起こされる病気で、2009年ごろに初めて見つかった、比較的新しい感染症です。

その感染経路としては、マダニや野生動物がこのウイルスを持っていることが多く、マダニによる吸血や感染した動物との接触などが主だといわれています。
特に自然の中が大好きなワンちゃん・ネコちゃんだったり、キャンプなどのアウトドアなご趣味をお持ちの方には注意していただきたいところです。

やっかいな点として、ワンちゃんやネコちゃんだけではなく、実はヒトにも感染する怖い病気なのです。
症状としては発熱や消化器症状などが認められ、場合によっては命に関わるケースも報告されています。(ヒトでも同様)
さらに、現時点では動物のSFTSに対するワクチンや特効薬がほとんどなく、発症してしまった場合は対症療法が中心になってしまうのです…(ヒトでは2024年に新たにSFTSに対する治療薬が承認されました)

予防方法としては、
・マダニが潜んでいる草むらなどを避け、なるべくマダニに刺されないようにすること
・ブラッシングなどのコミュニケーションを通して早めにダニの吸着に気づいてあげること
・駆虫薬により早期にマダニをやっつけることで感染するリスクを減らすこと
などが挙げられます。
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ワンちゃん・ネコちゃんの健康を守るのはもちろんですし、ご家族の健康を守るためにも、ぜひ知っておいていただきたい病気の1つです。
今回ご紹介したマダニに加え、ノミやフィラリアなどに対する予防や予防薬についても、お気軽にご相談していただければと思います。

獣医師 木村