大阪府泉南郡熊取町で診療をおこなっている泉南動物病院です。予防医療から専門医療までお気軽にご相談下さい。

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2010年07月号
動物の‘がん’について

 ~犬の死亡原因~        ~猫の死亡原因~
 1位:がん(47%)        1位:がん(32%)
 2位:心臓病(12%)       2位:泌尿器病(23%)
 3位:腎臓病(7%)        3位:心臓病(9%)
 4位:てんかん(4%)       4位:糖尿病(6%)
 5位:肝臓病(4%)        5位:ウイルス(5%)


上記のように、アメリカの研究では犬や猫の死因のトップに ‘がん’があげられており、
犬の場合は約2頭に1頭が、猫の場合でも約3頭に1頭が、‘がん’で死亡するといわれています。

これは、がんという病気の恐ろしさを物語っているのと同時に、
現代の動物たちが長生きできているという事を示しています。
つまり、がんはヒトと同じように犬や猫の場合も、中・高齢で発生する確率が高くなる病気なので、
現代の愛されている動物たちはがんになる割合が多くなるのです。


~そもそも、‘がん’とは何者なのでしょうか?~

がん細胞とは自分自身の増殖をコントロールできなくなり、
かつ転移を引き起こす可能性を秘めた細胞のことです。
良性と悪性という言葉をよく耳にしますが、
 良性腫瘍とは転移をしないもの
 転移をする腫瘍が悪性で、一般的にがんとよばれます。



~がん細胞にとってどうされるのが一番嫌で
 私たちはどのように対処していけばいいのでしょうか?~

まず、‘予防可能な癌’に対処するということです。
予防可能ながんとは、精巣の腫瘍、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍など
去勢・避妊手術によって防ぐことのできるがんのことです。
特に乳腺腫瘍は雌犬の全腫瘍中52%を占めると言われており、
それを防げるということはとてもありがたいことなのです。


その他の予防できないがんに関しては、
ヒトと同様に早期発見・早期治療であることは言うまでもありません。
しかし、驚くことにヒトのがん細胞の倍加時間(いわゆる、分裂増殖にかかる時間)が
30日であるのに対して、犬のがん細胞は2~7日と短いのです。

つまり、早期発見が難しく発見された時にはすでに大きくなっていることも少なくありません。

やはり、がん’というやっかいな相手と闘うには、
定期的な検診や家での飼主さんの協力が必要です。

獣医師 萩森健二

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