大阪府泉南郡熊取町で診療をおこなっている泉南動物病院です。予防医療から専門医療までお気軽にご相談下さい。

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手術で使う糸への配慮

糸を使わない止血法

手術を行うということは少なからず体に傷をつけることになるため、出血は避けられないものですが、
原因は血液が通っている血管を傷つけることによるものです。今まで太い血管を切断しなければいけない場合、
縫合糸と呼ばれる糸を使い、結ぶことで止血を行ってきました。

しかしこの際「糸」という体に存在しないものを残すことになります。
近年、手術後に体内に残した糸が引きおこす『縫合糸反応性肉芽腫』という病気が報告されています。

この病気は手術を受けた全員に起こるわけではありませんが、手術後数週間から数か月あるいは数年後になって糸を残した付近が赤く腫れたり、腫瘍のようなしこり(肉芽腫)が出来ることがあります。これらは体内に残った糸に過剰な異物反応を起こした結果おこるものと言われており、予測が難しい上、治療にはステロイド等の免疫抑制剤や、再手術を必要とします。

糸を使わない止血法



リガシュア(Ligasure TMシステム)

当院ではこの病気を引き起こさないために、人医療で使用されている「Ligasure TMシステム (リガシュア)」と呼ばれる特殊な止血用電気メスを導入しました。

 

リガシュア(Ligasure TMシステム)
ligasureで血管を挟んでいる所 ligasureで
血管を挟んでいる所
Ligasureで
シールし透明化した所
Ligasureでシールし透明化した所

 

縫合糸を使って血管を結ぶ場合は、血管の周りの余分な組織を最小限にしなければ、後から結び目に緩みができ、術後の出血に繋がるため手技に時間をかけざるを得ませんでした。
一方で、リガシュアは周りの組織に関わらず、直径7mm以下の血管を組織同士でシールするため、緩みなく安全に止血することが出来ます。



Ligasureを使って熱でシールしている所 Ligasureを使って熱でシールしている所 シール完了
Ligasureを使って熱でシールしている所
シール完了



これにより術後の縫合糸反応性肉芽腫のリスクを下げると共に、今まで縫合糸を使っていたためにかかっていた時間の短縮、それによる麻酔時間の短縮にも繋がり、動物への麻酔の負担を大幅に減らす事が同時に可能となりました。

どのような動物にも使用は可能ですので、ご相談下さい。

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