新型コロナウイルスについて

みなさま、こんにちは。
院長の横井です。

全国で特別緊急事態宣言を受け、不要不急の外出が禁止され、気分も晴れない毎日かと思います。
当院も5月6日までは診察時間を短縮し、外でお待ちいただくなど、ご不便おかけしております。
診察中に新型コロナウイルスについて質問を受けることも多くなりましたので、ここに情報を掲載します。
少し前までは、犬や猫にコロナウイルスは感染しますか?の質問に「感染しません。」と答えていましたが、
新しい情報がわかってきて、この答えが違ってきました。
よくお受けする3つの質問について、現段階の情報でお答えしたいと思います。

1.ヒトから犬や猫に感染しますか?
  答え:ヒトから犬や猫に感染することがあるようです。

2.犬や猫からヒトへ感染しますか?
  答え:犬や猫からヒトへの感染は確認されておりません。

3.犬や猫が感染すると命に関わりますか?
  答え:犬や猫に感染しても、命に関わるような症状は出ないようです。

私自身もあらためて感じますが、こんなとき最愛のペットは一番心安ぐ大切な存在ですね。
愛犬「ちくわ」がそばにいてくれることで、そう感じます。
手荒いうがいを心がけ、STAY HOMEし、まずはご自身が感染しないよう細心の注意を払いましょう。
情報についてアップデートがありましたら、またこちらでもお知らせいたします。

獣医師会からも、詳しい情報の回覧がありましたので、皆様に共有しておきます。

動物を飼育する方向けQ&A(新型コロナウイルス感染症) 令和2年4月15日現在

問1)飼育しているペットに感染しますか?

これまでのところ、海外では新型コロナウイルスに感染したヒトからイヌ、ネコが感染したと考えられる事例が数例報告されております。また、動物園のトラでの感染(飼育員から感染したと推察されている)事例も報告されています。ただし、新型コロナウイルスは主に発症したヒトからヒトへの飛沫感染や接触感染により感染することが分かっており、現時点で動物での感染事例はわずかな数に限られています。

問2)感染した動物での症状はありますか?

これまでのところ、イヌでは明確な症状は確認されていませんが、ネコでは呼吸器、症状・消化器症状があったとの報告があります。

問3)飼育しているペットから人が感染した事例はありますか? また、ペットを飼育する上で注意すべきことはありますか?

これまでのところ、新型コロナウイルスがペットから人に感染した事例は報告されて おりません。 しかしながら動物由来感染症の予防のため、動物との過度な接触は控えるとともに、 普段から動物に接触した後は、手洗いや手指用アルコールでの消毒等を行うようにして ください。特にペットの体調が悪い場合はできる限り不必要な接触を控えましょう。
(参考)厚生労働省動物由来感染症 HP

問4)新型コロナウイルスはコウモリ由来というのは本当ですか?

新型コロナウイルスの自然宿主は現時点では不明です。その遺伝子配列がコウモリ由来のSARS様コロナウイルスに近いため、コウモリがこの新型コロナウイルスの起源 となった可能性が考えられていますが、明確なことはわかっておりません。
(参考)国立感染症研究所、日本ウイルス学会ホームページ
(参考)日本ウイルス学会ホームページ

問5)犬を飼育していますが、狂犬病のワクチンは 6 月 30 日までに打たないといけな いのですか?

犬を飼育されている方は、狂犬病予防法に基づき毎年4月1日から6月 30 日までの 期間に予防注射を受けることとされています。
しかしながら、今年は、新型コロナウイルス感染症に係る感染拡大状況等を踏まえ、 感染症のまん延防止の観点から7月以降に受けることも可能とする方向で検討を進め ておりますので、慎重に対応していただきますようお願いいたします。動物病院を受診 する際は待合室での混雑を避けるため事前に電話連絡で相談するなど、集団感染を防ぐ ための配慮をよろしくお願いします。

上記の情報は「日本獣医師会」のホームページで確認できます。

 院長 横井