ワンちゃんとの信頼関係について

皆さんはワンちゃんとの信頼関係を築けていますか?

うまく信頼関係が築けていると目を合わせてくれたり、名前を呼ぶと駆け寄ってくれたりします。
なにより一緒の空間で緊張や恐怖がなく、安心や楽しいといった感情を表現してくれます。
信頼関係を築くためにはワンちゃんとご家族の生活が素晴らしいものである必要があります。
毎日のスキンシップや適度な運動、バランスの良い食事、楽しいトレーニング等が大切です。

では、逆に信頼関係が崩れる原因となるものはどういったものでしょうか。
簡単に言えば、直接的にワンちゃんに嫌な思いをさせる行動です。

・大声で怒鳴りつける
じゃれ噛みに対し怒鳴ったとしましょう。
これは言葉の本質を捉えられないワンちゃんにとっては急に罵声を浴びせられたようなものです。
良い行動を教えられないどころか怯えて近寄らなくなったり、攻撃的になる可能性もあります。叱るときは落ち着いた声で一言「ダメ」と言えば物足ります。
怒鳴りつける必要は全くありません。

・鼻先を握って叱る、口の中に指を突っ込む
じゃれ噛みの矯正で見かけますが、これもよくありません。
指を突っ込まれると誰だって嫌な思いをしますよね。
また鼻先を握って叱るとそこを触られることに嫌なイメージが付きます。
結果、口周りを触ることが難しくなり歯磨き等お口の中のケアの大きな障害となります。

・過度なトレーニングを行う
ワンちゃんの集中力は持って15分程度です。
長々と行っているとワンちゃんも楽しくないですよね。
ワンちゃんにとって楽しい、嬉しいが原動力となります。
1日数分程度を複数回行えば十分です。ワンちゃんもご家族様も楽しみながらトレーニングをしましょう。

病院での注射、日常ケアなどワンちゃんに我慢を強いるときはオヤツやオモチャなど使いましょう。
どれだけ楽しく過ごせるかが大切です。ワンちゃんと向き合い少しずつ信頼関係を築いていって下さい。 

動物看護師 窪田