大阪府泉南郡熊取町で診療をおこなっている泉南動物病院です。予防医療から専門医療までお気軽にご相談下さい。

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痛みを減らすために

手術時の疼痛管理

『うずくまって動かない』 『痛がってご飯が食べられない』
これは多くの人が抱いている手術後の動物たちの様子ではないでしょうか。
避妊手術や去勢手術といった一般的な手術から、骨折の整復や胸を開ける手術まで、色々な手術がありますがもちろんどんな手術も動物達に大きな痛みが加えられます。
一昔前は、人間の医療分野においても痛みを取り除くことが術後の傷の治りを遅くするといわれていました。
しかし現在の医療においては痛みが術後の傷の治りを遅くし、術後の状態の悪化を招くとして、出来る限り痛みを取り除くような処置が行われるようになっています。
近年、獣医療分野においても「痛みのない手術」を目標とし、手術前、手術中、手術後の痛みの軽減を
行うことが推奨されてきています。

避妊手術のあとすごく痛がって鳴いたり、散歩に行けなかったりしませんか?

飼い主さんは手術の後に大きな痛みでその動物の「日常」が壊されてしまうのではないかと心配されることが多いのですが、鎮痛剤を使い手術を終えた当日、おうちに帰るときには

『 わあ!もう普通に立ってる!尻尾振ってる!!』

と驚かれることがあります。確かに数年前は 『手術後は2-3日ぐったりと寝ていることが多いです』と伝えることが普通でした。しかし現在鎮痛剤を使うことによって患者さんは術後すぐに普段どおりの生活を送れるようになりました。
そんな動物たちを目の当たりにすることで、私達獣医師も、鎮痛剤を使用することの重要性を痛感しています。

『言葉を話すことが出来ない動物たちが、突然の大きな手術の後、痛みに耐え、食事が出来なくなったり動けなくなってしまうようなことは出来るだけ避けてあげたい。』

そんな飼い主さんの希望を叶え、動物達の生活の質を下げないために
“心の痛みと身体の痛み” のない手術をすること。
それが動物病院の新しい使命だと考えています。

慢性疼痛

動物も人と同じように歳をとります。歳をとれば関節も老朽化し、足を痛がったり、歩くのを嫌がったりするようになります。また、老齢化により癌の発生率があがります。
関節の痛みや、癌による痛み(癌性疼痛)は動物達の生活に支障をきたすようになります。
立てなくなったり、ご飯を食べなくなったり。
そんな慢性疼痛は根本から治療することは困難ですが、様々な鎮痛剤を使うことによって、大きな痛みを取り除き、生活の改善をもたらしてくれます。

最期の時まで、楽しい時間を過ごさせてあげたい。

そんな飼い主さんの願いに応える事が出来るよう、病院では様々な種類の鎮痛剤を用意しております。
担当獣医師までご相談ください。

フェンタニルパッチ フェンタニルパッチ

麻薬性のパッチタイプの鎮痛剤:
癌性疼痛などの比較的強い痛みや、慢性的な痛みの管理に用います。
1度貼ると12時間くらいで効果を発揮し、
その効果は3~4日間継続します。
リマダイル/メタカム リマダイル/メタカム

消炎鎮痛剤・経口薬:
関節痛などに使うことが多いですが、
最近の研究ではある種の腫瘍に対して抑制効果をもたらすといわれており、
癌性疼痛の管理にも用います。
メタカム注射液 メタカム注射液

消炎鎮痛剤・注射薬:
手術中・手術後の疼痛管理に用いることで、
術中の麻酔薬の量を減らすことが可能となり、麻酔のリスクの軽減に
役立ちます。術後の動物の痛みを取除くことで術後の動物のストレスを
取除きます。
塩酸モルヒネ注射液 塩酸モルヒネ注射液

麻薬性の鎮痛剤:
手術中・手術後の疼痛管理に用いることで、術中の麻酔薬の量を減らす
ことが可能となり、麻酔のリスクの軽減に役立ちます。整形外科や、
開胸手術などの極めて強い疼痛を伴う手術の際に用い、術後の動物の痛みを
取り除き、術後の動物のストレスを取り除きます。



手術中、手術後の疼痛管理も、慢性疼痛管理も、数種類の違った作用で効果を発揮する薬剤を使うことが、副作用の発現を抑え、より強い鎮痛効果を発揮すると言われています。このように様々な作用機序の異なる薬剤を用いて行なう鎮痛法をマルチモーダルと言い、近年、獣医学領域でも取り入れられています。
当院でも出来る限り動物達の痛みによるストレスを取除き、QOL(生活の質)の向上を目指しております。

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