せんなん通信

抗がん剤って怖いお薬なの?

2017.06.07

みなさん、抗がん剤と聞くとどんなイメージがありますか?

おそらく、費用が高く、副作用が多いと感じていらっしゃる方が多いかもしれません。

費用に関しては、使う抗がん剤の種類や使う回数、検査の内容により異なってくるため、ご家族としっかり話あうことが大切です。

副作用に関しては、人でのイメージが強く、吐き気を催したり、食欲が落ちたりすると思ってらっしゃる方が多いかもしれません。特に、身近に抗がん剤を経験された方がいらっしゃればなおさらかもしれません。

しかし動物では、人よりも使用する抗がん剤の量が少ないです。

そのため、人よりも抗がん剤が適応となるがんは限られていますが、少ない量でも効果のあるがんはあり、副作用が多くありません。

一般的に重篤な副作用がでるのは5%未満です。

また、例外を除きますが、一般的に入院は必要なく、朝お預かりして夕方お返しするようにしています。

その間、ずっと抗がん剤を投与しているわけではなく、抗がん剤を投与しているのは数分~1時間です。それ以外の時間は抗がん剤を投与できる状態かどうかの検査を行ったり、投与後の状態を観察したりしています。

 

下の写真のわんちゃんは、皮膚のがんを手術でとったあと、抗がん剤が適応であったため、計8回の抗がん剤を行いました。

 

抗がん剤投与前:身体検査や血液検査などを行い、抗がん剤を投与できる状態かどうかをしっかり判断します。

抗癌剤

抗がん剤投与中:当院では、抗がん剤に伴う気持ち悪さを未然に防ぐために、必ず吐き気止めを注射しています。そのため、抗がん剤投与中に動物が気持ち悪くなることはほとんどありません。また、投与中は必ずスタッフが看視を行い、状態に変化はないか随時確認をしています。

抗癌剤2

抗がん剤投与後:投与後も投与前と変わらず元気な状態で帰っていきました。

 

抗がん剤は、動物とご家族が一緒に楽しく生活する時間を長くすることを目的に使われるため、適切に使用すれば、決して怖いお薬ではありません。当院では、抗がん剤が必要となった場合、抗がん剤の副作用や使う頻度・費用をご家族に十分ご説明して使用するようにしています。ブログではお伝えできていないこともあると思いますので、もし、抗がん剤のことで何かご不安なことがございましたら、当院にご相談ください。

 

獣医師 伊藤

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