せんなん通信

院内セミナー

2016.11.20

先日、日本小動物がんセンターの中野先生をお招きし、腫瘍学のセミナーをしていただきました。
今回は副腎腫瘍について講義していただきました。
副腎腫瘍はまれな腫瘍で、副腎皮質腫瘍と副腎髄質腫瘍に分けられ、これらの腫瘍から過剰にホルモンが分泌されると体に悪影響が及びます。
副腎皮質腫瘍からはコルチゾル(わんちゃんでの発生が多い)あるいはアルドステロン(猫ちゃんでの発生が多い)というホルモンが過剰に分泌され、コルチゾルの場合、よく水を飲みよく尿をする、よく食べる、お腹がはるという症状などがみられ、アルドステロンの場合、元気や食欲がないという症状などがみられます。
一方で、副腎髄質腫瘍からはカテコラミンというホルモンが過剰に分泌され、高血圧などがみられるようになります。
これら副腎の腫瘍は、超音波検査で見つかることが多く、ホルモンの過剰分泌により何らかの症状がみられる場合には、手術により腫瘍を取り除く必要があります。
一方で、超音波検査で副腎に腫瘍が見つかってもホルモンの過剰分泌がなく、症状がない場合には手術ををせずに経過をみることも可能です。
今回のセミナーを聞いて、副腎の腫瘍に遭遇した場合、本当に手術が必要なのかどうかを改めて学ぶことができました。
「副腎に腫瘍が見つかった」と聞くと、ご家族にご不安を与えてしまうかもしれませんが、そのご不安をできるだけ取り除くことができるよう、今後とも十分なご説明をご家族に提供していきたいと思います。
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獣医師 伊藤

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