せんなん通信

院内セミナー

2015.11.23

先日、日本小動物がんセンターの中野先生をお招きし、腫瘍学のセミナーをしていただきました。
今回は前立腺腫瘍、皮膚腫瘍、栄養管理について講義していただきました。
前立腺腫瘍は、まれな病気(特に猫ちゃんではほとんどない)ですが治療が難しく、1~数か月で命を落とす怖い病気です。
また、前立腺は体内にある臓器なので、早期発見が難しく、気付いたときには非常に大きくなっていることが多いです。
中齢から高齢の男のわんちゃんでおしっこやうんちが出にくい、食欲や元気がない場合は考えられる病気ですので、そのような症状がみられた場合は病院に来院するようにしてください。
皮膚腫瘍は、わんちゃんでは全腫瘍の1/3(最も多い腫瘍)、猫ちゃんでは1/4(2番目に多い腫瘍)とよく遭遇する腫瘍です。
特に猫ちゃんの場合は、その多くが悪性腫瘍(がん)であり、わんちゃんの場合でも良性腫瘍と思っているものが悪性腫瘍であることがあります。
また、良性腫瘍であっても四肢にできた場合などは大きくなることで歩き方に影響がでてくることがあります。
良性腫瘍か悪性腫瘍か見た目では判断できず、一般的には検査が必要になります。
皮膚腫瘍も早期発見が大事になりますので、小さいからといって様子をみるのではなく、獣医師にみてもらうことをおすすめします。
栄養管理は、がんを患っている動物にとって大事な治療のひとつです。
がん患者は体内で代謝異常が起こることにより、食べてもだんだんやせてきます。
また、食欲が落ちることも多く、そのせいで栄養失調になったり、お薬をなかなか飲んでくれなかったりするため、飼い主様の頭を悩ませることも多いように感じます。
その際に実施するのが栄養チューブの設置であり、そこからご飯やお薬を簡単にあげることができ、飼い主様、そして何よりも動物の負担の軽減につながります。
栄養チューブには様々な方法があり、すべてを記載するのが難しいので、ご不明な点がございましたら、獣医師にご相談ください。
今後もこのようなセミナーを通して飼い主様に少しでも多くの情報をお届けし、少しでも飼い主様および動物のためになれば幸いです。

泉南動物病院 獣医師 伊藤

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