せんなん通信

おうちのワンちゃんの目は見えていますか?

2009.03.10

ワンちゃんにも人間と同じように網膜疾患があり、場合によっては眼が見えなくなることがあります。ワンちゃんは眼が見えづらい状況でも、住み慣れた家の中ではしっかり見えているかのように動くことがあります。つまり、物にぶつかりやすくなった=見えていない可能性が高いのです。
 
今回は網膜疾患のうち、進行性網膜萎縮症と突発性後天性網膜変性症について簡単にお話しさせていただきます。

・進行性網膜萎縮症
 名前の通り徐々に見えづらくなっていき、最終的には眼が見えなくなってしまう病気の総称です。遺伝的に網膜の光を感じる部分が侵されていくのがわかっています。特にミニチュアダックスフンドは3~6歳の時期に多く、暗い場所から見えなくなっていき(夜盲)、進行すると明るい所でも見えなくなります(全盲)。またこの病気により、白内障になることもあります。
 
ダックスフンド以外に遺伝性疾患にあげられている犬種にはアメリカンコッカースパニエル、ミニチュアプードル・トイプードル、パピヨン、ラブラドールレトリバーなどがあげられます。
 
現時点ではこの病気に対する治療法はなく、病気が判明した場合、変性の進行を遅らせるまたは白内障の予防に効果がある抗酸化サプリメントをお勧めしています。

・突発性後天性網膜変性症
 
原因が未だに不明であり、突然見えなくなってしまう病気です。
 
すべての犬種に発生し、中年期のメスに多いと言われています。また多飲多尿などの副腎皮質機能亢進症に似たような症状のワンちゃんでの発生が報告されています。

 
これらを判断するためには眼科検査(眼科一般検査、スリットランプ検査、眼底検査、網膜電位図検査など)が必要になります。
暗い場所でおもちゃを追わなくなった、物にぶつかるようになった、散歩に行きたがらなくなったなどの症状が見られたら、一度病院での検査をお勧めします。

獣医師 前田 彩

PAGE TOP ↑