せんなん通信

耳の病気について

2009.09.10

首をふる、耳の内側が赤い、痒がる、
におう、すぐ汚れるなどの症状はありませんか?
そんな症状がみられた場合、動物達は耳の病気になっているかもしれません。

動物たちの耳は人とは違い耳道が長く、
その中でも垂れた耳を持つ犬種は外耳炎になりやすいことがわかっています。
さらに、目につきにくい場所であるため、発見が遅れがちです。
慢性化し、炎症を伴った外耳道は狭く、やがて硬くなり耳道内の観察も不可能となります。
こうなった耳は手術ですべて取り除くしかありません。

<原因>
ダニなどの寄生虫、細菌、真菌などの感染によるもの。
またアトピー性皮膚炎が原因となっている場合があります。
耳の垂れた犬種においては、耳道の中の湿度が原因の一つと考えられています。
また、まれに耳道内の腫瘍が耳道内を塞ぎ、外耳炎を起こしていることもあります。

<治療法>
寄生虫が原因の場合はその駆除、細菌や真菌が原因となり、耳道内が汚れている場合は洗浄を、
炎症を起こしている場合は抗炎症剤などの投薬が必要です。

また、慢性外耳炎や、外耳炎が原因による中耳炎を起こしている場合は、
鼓膜切開および中耳内の洗浄が必要となります。
この場合、通常の耳鏡による観察と洗浄だけでは治療が不十分です。

また、炎症を起こし、痛みのある耳を触らせるのを動物が嫌い、洗浄ができない場合があります。
当院ではそのような場合、
麻酔を行った後にオトスコープ(耳内視鏡)を使い耳の奥の鼓膜の手前までの観察と
耳垢の除去、洗浄を行い、原因となる菌に対して適切なお薬を投与することにより
外耳炎、中耳炎の治療および管理を行います。  

<予防法>
飼い主さんによるこまめな耳のチェックが必要です。
健康な動物の耳は通常、汚れることはなく、耳の洗浄などのお手入れは必要ありません。
耳の洗浄剤で毎日洗ってもすぐ耳が汚れる場合は耳道の奥の垢が原因になっている場合が少なくありません。

また、自宅での綿棒の使用は、耳垢を奥に運び、かえって耳を悪くする可能性があります。
上記のような症状があれば慢性化する前に受診し、適切な治療をご相談ください。

健康な耳の状態を保ち、毎日動物たちが快適に暮らせるよう耳の中は常にチェックしてあげましょう。

院長 横井愼一

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