せんなん通信

犬の口腔内疾患

2012.11.27

突然ですが、皆さんが飼っているワンちゃん、
歯磨きをしたことはありますか?
したことがない、嫌がってお口の中が見られない…
そんな場合は要注意。
ワンちゃんのお口の中には、実は多くの病気が潜んでいます。

どんな病気が多いの?

ワンちゃんのお口の中の病気(医学的には口腔内疾患といいます)と聞いて、
皆さんが最初に思い浮かべるのは、虫歯ではないでしょうか?
しかし意外にも、虫歯にかかっているワンちゃんはそれ程多くありません。
ヒトの口腔内が弱酸性であるのに対し、
ワンちゃんの口腔内はアルカリ性で、虫歯菌が繁殖しづらい環境です。
また、ワンちゃんはヒトのようにケーキや飴など甘いものをたくさん食べるわけではありません。
虫歯の代わりにワンちゃんの口腔内疾患で多いものとして、
歯周病、破折・咬耗、そして乳歯遺残が挙げられます。

 

歯周病

歯周病
歯周病とは歯石、歯垢中の細菌により
歯肉炎、歯周炎が起きてしまう病気です。
3歳以上のワンちゃんの80%以上は歯周病にかかっていると言われており、
ワンちゃんの口腔内疾患の中では最も多い病気です。

破折・咬耗

破折・咬耗
破折とは歯が折れてしまうこと、咬耗とは歯が磨り減ってしまうことです。
動物の骨のオヤツやテニスボール等の硬いおもちゃが原因となりやすく、
これにより神経がむき出しになると、痛みで何も食べられなくなってしまうこともあります。

乳歯遺残

乳歯遺残
ワンちゃんの歯はヒトと同じで、永久歯が生える際に乳歯は自然と抜けるのですが、
乳歯が抜けずに残ってしまった状態を乳歯遺残といいます。
乳歯遺残が起こると、
乳歯と永久歯の間に歯石が貯まりやすくなったり、永久歯の成長を妨げたりします。

歯磨き教室に参加しよう!

ワンちゃんの口腔内疾患の中で最も割合が多い歯周病ですが、
歯磨きをしっかりと行えば予防することも可能です。
歯垢は3日で歯石になり、歯石になると歯磨きでは取り除くことができなくなりますので、
ワンちゃんは最低でも2日に1度、歯磨きを行う必要があります。
しかし、ワンちゃんの歯磨きはそう簡単に出来るものではなく、
数ヶ月かけてしっかりしつけなければなりません。
まず何から始めればよいのかわからない方もいらっしゃると思います。
そのため、当院では月に二回、日曜日の16:30から歯磨き教室を開催しています。
歯磨きの方法について実際に道具を使って獣医師、看護師と一緒に学んでいきます。
参加費は無料ですので、興味がありましたら是非スタッフまでお尋ね下さい。

獣医師 河村 圭介

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