せんなん通信

動物の下痢

2012.08.14

私達人間と同じように犬や猫も下痢をします。
下痢の原因は様々であり、
寄生虫やウイルスの感染による下痢、
食べ物が合わなかった時に起こる下痢、
消化管(胃や腸)の病気がもたらす下痢、
それ以外の重大な病気に併発する下痢があります。

便検査を行う事で寄生虫感染の有無を調べ、
もし寄生虫感染が疑われるのであれば駆虫を行います。
フィラリア予防薬には消化管内寄生虫も駆虫してくれる薬もあります。

ウイルス性腸炎は、軽度から重度の症状を表し、
ワクチン接種で予防することが可能なウイルスもあります。

消化管の病気には、異物が引き起こすものや、
免疫が関与するような腸の病気、老齢動物では腫瘍も考えられます。
これらの病気はレントゲン検査や腹部超音波検査、血液検査を行う必要があり、
時には腸の組織自体を採取して
病理検査を行う事でしか診断がつかない場合もあります。
またこれらの病気は生涯にわたって治療が必要になることもあります。
消化管以外の臓器の重大な病気に併発する下痢として、
腎臓病や肝臓病、膵炎や全身の感染症が原因となり
下痢を起こすことがあり、下痢が病気の兆候にもなります。

たかが下痢、されど下痢です!
大きな病気の兆候を見逃すことのないように、早期に治療を開始するようにしましょう。
また、日頃からの寄生虫やウイルスの感染予防を徹底して
下痢を起こさせない環境を整えるようにしてあげてください。

獣医師 宮崎 絢

PAGE TOP ↑