せんなん通信

チャオちゃん

2012.06.14

実家で母が飼っていた14歳のキャバリアのチャオちゃんが
先日、亡くなりました。先月、リンパ腫と診断され、
抗癌剤も有効ではないとされながら1ヶ月の間は、
それなりに元気でした。亡くなる前の日も、
食パンを1枚食べ、朝、起きたらもう立ち上がれなくなって、
母の腕の中で息を引き取ったそうです。

今回、こうして身内の動物が病気になったことで、いろいろなことがわかりました。

リンパ腫(リンパの癌)と告知された時、
自分の中で受け入れるのに時間がかかりました。
心臓も悪かったので、てっきり心臓が悪くて死んでしまうと思っていたから。
まだ14歳と思う自分の気持ちに、もう14歳だからと言い聞かせ、
なんとか病気と向き合うことができました。

リンパ腫なのに抗癌剤が効かないと診断が下りました。
でも、もしかしたら・・・と、いくつかの抗癌剤を試したものの、効き目はなく、
副作用で食欲がなくなるので結局あきらめました。最後は自然に任せようと。
獣医師の私がこんな調子でしたから、
一人と一匹で暮らしている母の心配と不安そして苦労は、
もちろん私以上だったと思います。

散歩もあまり好きではなかったチャオちゃんは食べるのが唯一の楽しみでした。
そのチャオが、抗癌剤の副作用で食欲がなくなった時、
母から不安な声で電話がありました。「もう死ぬのかな。」と。

亡くなる2~3日前は、立ち上がるだけで精一杯で、おむつをしていました。
77歳のおばあちゃんには、力の無くなった7kgの犬に
一人でおむつをするのも大変なようでした。

ほとんど寝てばかりの日が続き、
食欲も落ちてみるみる痩せてしまった本当の闘病生活は、
わずか二週間という短いものでしたが、
チャオちゃんはこの間、たくさんのことを教えてくれました。
Chao

動物病院では、癌だけでなく月に何頭もの病気の末期の治療、
いわゆるターミナルケアを行っています。
また、高齢により徘徊、または寝たきりになったワンちゃんの
介護をされている方も、病院に相談に訪れます。

チャオちゃんというこの症例を通じて、
もっと介護の必要な動物や病気、
特に末期を迎えたご家族の気持ちに寄り添えるような治療が
できるよう努力しなくてはならないと感じております。

小さなことでも構いません。

皆様の家族の一員である動物達のことで、
何かお困りのことがおありでしたら、泉南動物病院までご相談ください。

院長 横井愼一

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