せんなん通信

犬の老化のサイン

2012.03.11

人と同じようにワンちゃんも年を重ねていき高齢期がやってきます。
一般的に小型・中型犬で7歳、大型犬で6歳くらいから
老犬の仲間入りをすると言われています。

コロコロして元気でやんちゃな子犬だった愛犬も、
寝てばかりいるようになった、動きが鈍くなった等、
様々な形で老化のサインがみられるようになります。
少し寂しく感じることもありますが、高齢期に何が必要なのか、
より快適に過ごす為にはどういうことに気を付けたら良いいのかを考えてみましょう。

①睡眠の変化

*寝ている時に起こしてもなかなか起きない。

*来客や騒々しい音に対する反応が鈍くなった。 

*昼夜逆転(昼間に寝て夜に起きる)、
 夜泣き・徘徊行動がみられる。(認知症の一例)

高齢になると寝ることを好むようになります。
聴覚・嗅覚といった五感も衰えてくる為、少しの刺激では起きにくくなります。

 

②行動の変化

*歩くスピードが遅くなった。

*階段の上り下りがしんどそう

*おもちゃを与えても最初は遊ぶがすぐに飽きてしまう。 

散歩中の足取りがおぼつかない、
おもちゃに興味を示さなくなったなど行動に変化がみられます。
人と同じように足腰が弱くなり意欲も低下することがありますが、
年だからといって散歩へ行かなくなったり、
遊びなどの刺激を無くすことは逆効果です。
適度な運動と遊びを取り入れることは若さを保つ秘訣となります。

 

③食に対する変化

*食欲にムラがある。あまり食に対する興味が無くなった。

*食欲が増して食に執着するようになった。食い意地を張るようになった。

*食べようとするが、上手く食べられない。 

消化器官が低下して食にムラがでることがあります。
ぬるま湯でふやかしたり、レンジで温めるたりする等、
食に興味を持たせる工夫をしてあげてください。

ただし、歯周病や他の病気によって食欲がなくなることがあります。
まずは獣医師と相談しましょう。

食欲が増す子の場合、一日の量を決めて食事回数を増やしたり、
フードをばら撒いて少しずつ食べさせる等、食事時間を長くさせ、
満腹感を得られるような工夫をしてあげてください。

加齢に伴って必要な栄養素も変わってきますので、
7歳を目安にシニア用のご飯へ徐々に切り替えていきましょう。

 

④皮膚・被毛の変化

*色素の濃い被毛部分が薄くなってきた。艶が無くなった。

*フケが目立つようになった。

*皮膚にできものができるようになった。

人は白髪が増えるのと同じように犬も皮膚や被毛に変化がみられます。
毎日のブラッシングなど、日頃のお手入れから変化に気付くことができます。

 

⑤感覚の変化

*暗いとことで歩かせると物にぶつかるようになった。

*呼び掛けや、大きな物音にあまり反応を示さなくなった。

視覚・聴覚といた感覚器官も衰えてきます。
それによって様々な感覚の変化がみられますが、
犬の五感の中で最後まで残るのは嗅覚だと言われています。
外に連れて行き、色々な物を嗅がせたり、
ご褒美を使って宝探しをさせる遊びを取り入れるなど、
嗅覚を刺激することで認知症の予防にも効果があります。

 

⑥トイレの変化

*トイレトレーニングが出来ていたのに粗相するようになった。

*頻繁にトイレに行きたがる、トイレの回数が増えた。

*トイレをする姿勢がとりずらく、すぐにお尻がついてしまう。

膀胱を始め、内臓の筋肉が衰えることや
尿意を伝える神経の衰えにより粗相をしやすくなります。
何らかの病気の影響でトイレを粗相することもありますが、
どちらにせよ叱らず愛犬に合わせた対処法を考えて行くことが大切です。

 

今回は老化のサインの一例を紹介させていただきました。
老化のサインの中には病気によって起こる症状(行動が鈍くなる、
トイレの回数が増える等)がありますのでおかしいな?
と思ったらすぐに獣医師にご相談下さい。
また当院では犬と猫の健康診断を行っています。
大切な愛犬がより長く健康に過ごす為にも、
7歳を過ぎたら年に1~2回健康診断を行い、病気の早期発見に努めましょう。

さらに年を重ねた愛犬が寝たきりになった場合、
介護をする為の正しい知識(食事・引水の補助、体位変換、褥創(床ずれ)の管理、
排泄の介護など)や、介護に費やす多くの時間が必要です。
しかし、動物の介護は人よりも情報が少なく、
飼い主さんが一人で抱え込むことが多いのが現状です。

また老犬になって介護ができないという理由から、
保健所に連れていかれる犬が年々増加しているそうです。
そのような不幸なワンちゃんが増えない為にも、
老犬の介護に少しでも不安や悩みを抱えていたら、
まずお近くの動物病院にご相談ください。
当院でも介護に悩まれている飼い主さんの手助けができるよう
デイケアサービスを行っております。

将来を見据えて今一度愛犬の高齢期の過ごし方を考えてもらえると幸いです。

 

看護士 小柴 有加里

                      

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