せんなん通信

マダニについて

2011.11.30

マダニについてどこまで知っていますか?
「ダニ」と聞くと一番に思い浮かぶのが、小型のイエダニだと思いますが
今回は「マダニ」についてお話していきたいとおもいます。

マダニ以外のダニ類は、かろうじて肉眼で見る事が出来る程度の大きさです。
マダニは血を吸う前(吸血前)は2~3㎜の大きさですが、
血を吸った後(吸血後)は小豆大まで大きくなります。
マダニは春から秋にかけて活動が活発になりますが、寒くても活動すると言われています。

マダニはどこでついてくるの?

マダニは全国で観察されており、
生息場所は山、川、公園、庭など屋外ならどこにでも生息しています。
ですので、都会に住んでいるから大丈夫というわけではありません。

マダニに噛まれたら?

<貧血>
マダニのご飯は血液です。
マダニは体の100倍もの血を吸ってふくらむので、
大量にマダニが寄生すると体の小さい動物なら貧血を起こすこともあります。

皮膚の損傷、細菌感染>
マダニは大きなくちばしのような物を動物の体に差し込み、
くちばしを固定し血液を吸引するので無理に引っ張って取ろうとすると
くちばしが皮膚に残ってしまったり、皮膚に損傷を起こしてしまうこともあります。

うまくくちばしが抜けたとしても傷口から細菌がはいってしまい、
感染を起こしてしまう可能性もあります。

アレルギー>
マダニの吸血は数日から数週間とも言われています。
このような長期間の吸血をするために、マダニは動物の体へ体液を注入します。
そのため、かゆみや痛みはありませんが、
マダニの体液で、アレルギー反応を引き起こすこともあります。

マダニからうつる病気は?

マダニは吸血から48時間以降になるとより多くの血液を吸引しはじめ、マダニの体液を注入します。
そのため、病気が一番うつりやすいのは吸血から48時間以降になります。

<マダニからうつる代表的な病気は「バベシア症」です。>
バベシアとは、血液に寄生する小さな虫です。
この小さな虫が大量に寄生してしまうと赤血球が破壊され、貧血を引き起こしてしまいます。
現在バベシアを完全に駆虫できるお薬はなく、最悪の場合、動物の命を奪ってしまうとても怖い病気の一つです。

<ライム病>
主に発熱、食欲不振、元気がなくなる等といった症状が見られます。
そしてこの病気は人にも感染し、マダニの刺し口周辺が赤く腫れ、
その後神経症状、眼症状、関節炎等の症状を引き起こします。

<Q熱>
動物が感染してもほとんど症状がありませんが、
胎盤で大量に増殖するため、感染動物の出産時や、
流産時に空気から人に感染することがあります。

猫ヘモバルトネラ症>
ヘモバルトネラ フェリスという菌によって感染し、
貧血、元気がなくなる、体重減少、食欲がなくなる等といった症状がみられます。
マダニだけでなく、ノミから感染することもあります。

マダニがついてしまった時の対処法

吸血していない毛の上を歩いているマダニはすぐに取り除きましょう。
吸血が始まって動物の体に刺さっているマダニは病院に来院し取り除いてもらいましょう。

予防方法

マダニは体についてからではなく、体につく前の予防が大切です。

マダニを予防するためには一年を通して月に一回予防薬の投与が必要となり、
予防薬は飲み薬タイプ、体の表面に垂らすスポットタイプがあります。

病院で販売しているものは動物用医薬品になるので、安全性は保証されています。
動物の性格、生活環境にあったしっかりとしたお薬を選んであげてください。

大切な家族の健康を守るために予防は忘れずに月に一回しっかりとしたお薬で予防してあげてください。
お薬の種類、質問については当院のスタッフまでご相談ください。

 
看護士 木下菜穂子 

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