せんなん通信

ワンちゃんの熱中症(熱射病、日射病)

2011.08.10

熱中症とは、気温の高い場所に長時間居ることにより、
体温が40~41℃(直腸温)以上にまで上昇したまま下がらなくなり、
体の機能が正常に維持できなくなる病気です。
中でも症状の重いものを 『熱射病』と呼び、
直射日光を浴び続けることによって発症した場合、『日射病』と呼びます。

ワンちゃんの体温調節とは?

ワンちゃんは人とは異なり汗腺が少なく、
体表面から汗をかきにくいため熱中症になりやすい動物と言われています。

その為ワンちゃんは、「ハァハァ」と口を大きく開けて
呼吸をする事によって体温調節を行っています。

また、ワンちゃんは体高が低く、
アスファルトの照り返しの熱を受けやすい事も原因となります。

直射日光に当たらなければ大丈夫だと思われがちですが、
直射日光に当たらなくても熱中症にはなります。

例えば
   ・閉めきった屋内、車内での留守番
   ・屋外でのアスファルトの照り返し
   ・日中の散歩やお出かけ、激しい運動

これらの事でも体温は上昇し、熱中症を起こすことがあります。

夏場にワンちゃんが今まで遊んで元気だったのに、
急にぐったりし倒れた場合には、熱中症の可能性が高いと思われます。

特に短頭種のワンチャンは体の構造上、呼吸による体温調節が難しいため、
 熱中症になりやすいと言われています。
 涼しい環境にいても興奮する事によって体温が上昇し
 熱中症になる可能性もあるため注意が必要です。

「症状」 

急激な体温の上昇により
 ・あえぎ呼吸    ・よだれ   ・熱がある

ひどい場合には
 ・呼吸困難     ・吐血   ・けいれん  
 ・血便、血尿    ・失神   ・チアノーゼ(舌が紫色になる)

*上記の症状がでた際は早急にお近くの動物病院に連れて行きましょう。

応急処置

熱中症を起こしたら、早急に体温を下げなくてはいけません。
まずはワンちゃんを日が当たらず風通しの良い、涼しい場所に移動して下さい。

そしてワンちゃんの体に水をかけたり、濡らしたタオルを体にかけたりして、
とにかく体温を下げることに努めましょう。
特に脇の下や内股、首周りを重点的に冷やしてください。

これらの場所には大きな血管があり、そこを集中的に冷やすことで、
大量の血液を効率良く冷やし、体温を下げる事が出来ます。

*応急処置が遅れてしまうと命を落としてしまう可能性があるため、
 動物の体を冷やしながらお近くの動物病院に連れて行きましょう!

 

熱中症対策

●家の中で留守番をさせる場合

 ・室内の風通しに気をつける   ・留守中はカーテンを閉める
 ・エアコンor扇風機をつける  ・十分な水分補給ができるようにする
 ・クールマットや小さな保冷剤をタオルで包み首に巻く
 *室温が上昇しないようにしましょう。

●車で出かける場合は、車内にひとりで留守番をさせないようにしましょう。

●屋外で過ごす場合は炎天下での激しい運動は避けましょう。

●日中の散歩は控え、早朝か日が落ちてから散歩に行くようにしましょう。
 *外に出る際はアスファルトなど手で触って熱くないか確認する。

特に初夏~秋の涼しくなる頃までは熱中症に注意しましょう!!

看護士 小山

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