せんなん通信

猫の多頭飼いについて

2011.06.19

猫を飼うと、その可愛さに魅了され見ているだけで嬉しく楽しくなってきます。
その思いと共に、家族のみんなが出かけている時に
一匹で寂しくしていないか、何をしているのかと気になることもあると思います。
このような時に、「もう一匹いれば寂しい思いをしないのでは?」と、
多頭飼いを考える飼い主様が多いのではないでしょうか?

しかし、安易に飼ってしまうと大変な事態を起こしてしまう可能性があります。
猫同士が合わず、ストレスを抱えてしまったり、ケンカばかりしてしまったり。
楽しいことも二倍になりますが、猫砂やペットシーツなどの消耗品も二倍になります。
ワクチン代や病気になれば治療費なども多くかかってきます。

そこで充分に考えてもらいたい事があります。

★先住猫の性格
猫にもいろいろな性格があります。
一人が好きな猫、猫が好きな猫、人が好きな猫・・・。
何でも受け入れれる子から、自分が一番の子・・・。

もし、猫が好きな猫であれば、特に問題はないとおもいます。
しかし、一人が好きな猫は、新しい猫が来た事がストレスとなり
事態を受け入れることはできない可能性が大きいと思います。

人が好きな猫であれば飼い主様の注意を一人占め
できなくなってしまうのでストレスになってしまう事もあるかもしれません。

時間をかければ徐々に馴れる子もいるので、
必ずしも全員がと言うわけではありません。
猫の性格を充分に理解し、考えてあげるのが飼い主様の役目だと思います。

★生活環境
猫を多頭飼いできる生活環境であるかどうか考えてください。
猫は、犬のように散歩は必要ありませんが室内で充分なスペースがないと生活できません。
人と生活しますし、猫にもパーソナルスペースがあります。
その猫その猫が一匹になる場所がなくてはなりません。
隠れる場所や、外が見渡せる高い場所も必要です。

トイレの数もそうです。
猫には、匹数+1個トイレが必要だと言われています。
置ける場所を確保する事と、多頭飼いだとそれだけ排泄の回数も増えるので
しっかりと片付け、清潔にしてあげてください。

食事や水も一匹一匹器を分け、爪とぎも、
できれば一部屋に一個用意してあげてください。

★先住猫の年齢は?
七歳以上の高齢の猫は、新しく来た子猫のパワフルさに対応できず
ストレスになってしまう事もあります。
できれば、年齢差をあまりあけない方がいいと思います。

★先住猫との馴らし方
いきなり合わしてしまうと、うまくいかない場合が多いので少しずつ馴らしてあげましょう。
まずは、新しい猫をケージに入れ先住猫にケージ越しに見せてあげてください。
特に問題がなくても、2週間以上はこのままで馴らしましょう。
この状態で特に問題ないのであれば、少しずつ出して馴らしてあげましょう。

★しっかりとにおいを嗅がせましょう
動物は、においを嗅ぐ事により相手がどのような者なのか確認します。
しっかりと嗅がせ確認させてあげてください。

★感染症の有無をチェックしましょう。
くしゃみをしたり、元気がなかったり、下痢をしていませんか?
もしかすると感染症にかかっているかもしれません。

もし、先住猫が感染症にかかっているのであれば多頭飼いはお勧めしません。
特に、猫エイズ(FIV)や猫白血病(Felv)は感染してしまうと
最悪の場合死亡してしまう可能性があります。
症状が出ていなくても、潜伏期間といって体の中にウイルスが潜んでいる場合もあります。

猫のだ液などで感染しますので、
猫同士のグルーミングやケンカでの感染が多いといわれています。
しかし、外に出ていない完全室内飼いの場合でも、
何らかの形で飼い主様が家にウイルスを持ち帰り感染してしまうこともあります。

必ず飼う前に先住猫も、これから飼う猫も感染症の検査をしましょう。
感染症の検査は少量の血液と短時間でできますので病院に一度来院しましょう。

もし、飼ってしまった後に感染症に気づいた場合は、
感染しない為にも必ず別々の部屋で接触を避けて飼いましょう。

★完全室内飼いに!!
上記の病気や、猫同士のケンカ、排泄物などによって感染する病気があります。
その病気などにかからない為にも、外に出すのはやめましょう。
外は危険がいっぱいです。交通事故に遭うこともあります。
事故が起きてからでは遅いので完全室内飼いを守ってください。

★ワクチン接種などの予防をしっかりとしましょう
前にも書いた通り、感染症は完全室内飼いだからといって
絶対に感染しないという保障はありません。
しかし、ワクチンを打つことにより症状が出るのを抑えることができ、
感染しても軽症ですみ、命を落とすことを防げます。

その他に、フィラリア予防やノミ・ダニ予防、寄生虫の駆除なども必ずしましょう。
予防は、動物を飼ううえでの飼い主様の最低限のマナーだと思います。

不幸な子を増やさないためにも、必ず血液検査と一緒に
ウイルス検査を受けワクチン接種を行いましょう。

★避妊・去勢手術をしましょう
子供を作る予定が無いのであれば、早期の手術をお勧めします。
望まれない子を作らない事も第一ですが、
発情の煩わしさやホルモンによって起こる病気なども手術をするこによって防ぐことができます。

飼い主様のストレスもですが、猫同士のストレスもなくなります。

以上のことを、必ず考えてあげてください。

あくまでも、先住猫の事を第一に考えてあげる事!
何をするにも、先住猫を優先してあげてくださいね!

小さくても大切な一つの命、そして家族の一員です。
より楽しく、有意義に生活が出来ればと思います。

これを見た全ての飼い主様と、動物が幸せでありますように・・・

看護士 國政 舞由香

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