せんなん通信

わんちゃんの妊娠について

2011.05.19

人間の妊娠期間は、みなさんがご存知のとおり個人差はありますが十月十日です。
では、わんちゃんの妊娠期間はご存じですか??
そして、わんちゃんにも人間と同じようにつわりなどの妊娠兆候があります。
今回はわんちゃんの妊娠についてお話しさせていただきます。


☆妊娠期間☆
わんちゃんの妊娠期間は人間と違って短くだいたい平均63日(約2ヶ月)です。
約2ヶ月といっても遅くなったり早まったりすることもあります。
(大型犬より小型犬の方が早めになる傾向があります)

☆妊娠の症状☆
個人差はありますがだいたい妊娠3週目ぐらいから食欲がなくなったり、
嘔吐などのつわりの症状がでます。
他にも、体重が増えたり、乳房全体が膨らんできたり、
落ち着きがなくなるなどの妊娠徴候がみられます。

☆妊娠の判断☆
わんちゃんはよく偽妊娠(想像妊娠)といって、
妊娠していないのに妊娠をしていると思い込み、
乳房が膨らんできたり、母乳がでてきたりします。
ほんとうに妊娠しているかはエコー検査やレントゲン検査でわかります。
 ・エコー検査は交配後30日程で受けることができ、心臓の鼓動を確認することができます。
 ・レントゲン検査は交配後58日目に行います。
 (複数回交配した場合は、最初の交配日から58日目です)
  レントゲン検査では、赤ちゃんの数、産道を通れる大きさかをチェックします。

☆出産時の準備☆
・電子体温計
  出産の徴候は体温から知ることができます。出産予定日の10日前から1日3回計ります。
  平熱は、38℃~39℃ぐらいです。出産前は12~24時間のうちに体温の低下(約1℃)がおこります。

・はかり
  普通の台所用で1~2キロまでの量を測定できる物で大丈夫です。

・タオル
  生まれたての羊水で濡れた子を拭いたり、保温したりするのにも使用するため多めに用意しましょう。

・ダンボールとダンボールの中を保温する物
  母犬が出産している間、先に産まれた子犬を入れておくのに用意しときます。
  ダンボールの中には子犬の体温が下がらないようにタオルを入れたり
  市販の湯たんぽやダンボールの下にヒーターをおいてあげます。   

・筆記用具
  子犬が順調に成長しているかを記録するには、産まれた時の体重を記録しておくことが大切です。

・糸
  普通の木綿糸でも大丈夫です。へその緒を切る時に使用します。
  へその緒は母犬が噛み切る場合もありますが、その際の止血にも使用します。

・はさみ
  へその緒や糸を切るのに使用します。使用前は消毒をしておくといいでしょう。

☆出産☆
まず、陰部から赤ちゃんが出ていないかをまめにチェックしましょう。

・陣痛
  陣痛が始まると、少しの震えがあり呼吸が速くなります。
  これを繰り返しながら徐々に陣痛が強くなってきます。
  陣痛が強くなってくると一瞬呼吸を止め、りきみます。
  さらに陣痛が強くなると、便を出すときのような姿勢になり強くりきんで出産します。
  中には横になったままりきんで出産する子もいます。

・胎胞(赤ちゃんを包んでいる膜)
  母親が舐めて自然に破れることが多い。(破水)

・娩出
  ◇母犬が出来なければ飼い主さんが手伝ってあげてください。
  ◇腟から赤ちゃんが出かかっているのに出ない場合は引っ張りだしてあげ、
    赤ちゃんが袋に包まれたままの場合袋を破ってあげましょう。
  ◇へその緒は赤ちゃんから1~2センチぐらいのところで糸で結び、その先で切りましょう。
  ◇赤ちゃんをタオルで包み飛ばさないように持ち振って
    口の中、鼻の中の胎水を出してあげましょう。
  ◇口の中がピンク色になり、鳴くまでタオルでこすってあげましょう。
  ◇初乳から免疫も授かるため、初乳を飲ませましょう。

☆産後にすること☆
・赤ちゃんの体重チェック
  1日に少なくとも5~10グラム増加します。体重が増えない、
  減っていくのであればきちんとミルクが飲めていません。
  かかりつけの病院にいきましょう。人口哺乳が必要となってきます。

・赤ちゃんの尿&便
  母犬がお尻を舐めて、その刺激で出てきます。
  母犬が舐めない場合はコットンなどで軽く刺激をあたえます。

・母犬の体重チェック
  母乳でカルシウムが奪われすぎると落ちつきがなくなったり、
  高体温、痙攣などの症状が出ることもあります。
  これは、赤ちゃんの数が多い、産後すぐ、
  赤ちゃんの母乳の飲む量が増えた場合に起こりやすいです。

☆下記の時はかかりつけの病院へ連絡しましょう!!

 ・母犬の体温が下がった時(12~24時間以内に出産が予想される)

 ・母犬の体温が下がって24時間以上たっても出産が始まらない時

 ・強い陣痛が20~30分あるのに出産が始まらない時

 ・分娩後2時間経っても次の子が産まれない時

 ・破水して15分たっても産まれない時

 ・陰部に赤ちゃんがひっかかって出てこない時

 ・出産していないのに陰部から暗緑色の排泄物や、出血がある時

 ・母犬の状態が悪化した時や体温が高い時

 ・交配日から67日過ぎても出産が始まらない時

 ・赤ちゃんの体重が増えないもしくは減っていく時

☆わんちゃんは妊娠をした際、産まれてくる頭数は様々で
 1~2匹の場合もあれば5匹以上産まれる場合もあります。
 ですので、妊娠をさせる場合もしくは妊娠をしてしまった場合は、
 全頭飼える環境なのか確認しましょう。
 また全頭飼えない場合は責任を持って、きちんと里親を見つけましょう。

☆わんちゃんは妊娠が確定してから出産まではあっという間です。
 出産が始まる兆候を見逃さず様子を見ましょう。
 そして何か異常や疑問、分からないことがあればかかりつけの病院に相談しましょう。

看護士 林 瑠美

PAGE TOP ↑