せんなん通信

ペットの肥満

2011.01.04

みなさまはペットの肥満が増えている事をご存知ですか?

現在ワンちゃんの場合全体の30%~40%、
ネコちゃんの場合全体の20%~40%が肥満または太りすぎといわれています。
しかし、約3分の1の飼主さんは、ペットの肥満に気づいていません。
この事はとても危険な事です。
なぜなら、ペットも肥満になる事で人と同様にさまざまな病気の原因になり、
また病気以外にも多くの事に障害が出ることが分かっています。
だから、しっかりとした体重管理が必要になってきます。

なぜ肥満になるペットが増えてしまったのか?

一番の原因としてあげられるのは、室内飼育が増えたことでペットの運動量が減ってしまった事があります。家で遊ぶだけでは運動量が足りていない、また留守番が多い環境では一日の大半を寝て過ごしてしまう事もあります。

その他の原因

  •  人と同じ食事を与える。
  •  食事をいつでも食べることができる環境。
  •    給餌量が多すぎる。
  •  おやつが多すぎる。

など多くの原因があります。

 

また、ミニチュア・ダックスフンド、ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、シーズー、ビーグル、パグ、シェルティー、コッカースパニエルなどは肥満になりやすい犬種と言われています。

これらの犬種以外だからといって太りにくい訳ではありません。人と同じように体質的に太りやすいこともあります。

 

なぜ肥満なのに気付かないのか?

ペットの場合見た目で太っているとわかるくらいになってしまっている場合は、すでに肥満になっています。また体重だけを見ていても太っているのか、痩せているのかは分かりにくいと思います。そこで、BCS(ボディコンディションスコア)を用いて肥満かどうかを評価します。BCSとは、体重だけではなく体型、体格を視覚的に判断し、さらに触診によって皮下脂肪の蓄積具合を判断し5段階(削痩を1、理想体重を3、肥満を5)と評価する方法です。この方法ならば自宅でもペットの体型を評価する事が出来ます。

BCS

 

肥満になってしまうとどんな病気になりやすいのか?

糖尿病、高脂血症、心臓病、高血圧、尿石症、関節炎、椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼、気管虚脱、すい炎、ガン等が挙げられます。特に心臓病と関節炎は肥満になる事で症状が悪化してしまうと言われています。

病気以外では

  • 手術時の麻酔のリスクが上がる。
  • 術後の傷口が治りにくくなる。
  • 発情期間が乱れる。
  • 難産になる。

などが挙げられます。

 

肥満を防ぐにはどうすればいいのか?

まずは、しっかりとした食事管理を行うことが重要になってきます。給餌量の目安としては、フードのパッケージの裏に給餌表を見ていただくのが一番です。しかし、給餌表はあくまで目安なので給餌表の量を与えていても体重が増えてしまう、また極端に痩せていくという事もあります。その場合は給餌量を増減させて、その子に合った量を見つけてください。

他には、やはり運動をしっかりと行ってあげて下さい。普段は仕事で散歩に行く事が難しい方も多いとは思いますが、毎日散歩に行く事は運動不足解消以外にもストレスの発散にもなります。仕事の前や仕事の後に短い時間でも良いので、散歩に行くようにして下さい。その分休みの日や少し時間がある時は、普段より散歩の時間を長くするなどして運動量を増やしてあげて下さい。

 

あなたのペットは大丈夫?

肥満を予防する事は、健康への第一歩と言っても過言ではありません。肥満を予防するためにも食事管理、適度な運動、BCSによる体型の評価を日頃からしっかりと行って下さい。また、当院では体重測定を無料で行っています。自宅で体重を計る事ができない、家の子は太っているのか痩せているのかよくわからない、体重管理に不安な事があるという方は当院にご相談ください。健康で長生きできるようにスタッフも応援しています。

看護士 木村 友亮

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