せんなん通信

愛犬が7歳になってから見直したいお家の環境作り

2015.08.11

人と同じように愛犬も年を重ねていくと体に変化が現れるようになります。足取りがおぼつかない、物にぶつかるなど、今まで問題なく暮らせていた環境に支障を感じることも。同時に家族を恋しがってそばにいたいと思う気持ちが日に日に増していき、若いとき以上に甘えるようになります。愛犬の状態や気持ちに寄り添うためにも、快適に過ごせる環境作りをいくつかご紹介いたします。

【湿度・温度の調節】

老化にともない、温度の変化に対応できる力が弱くなっていきます。人が快適な温度でも、シニアの愛犬にとって暑すぎたり寒すぎたりすることがあります。冷暖房の直接あたらない場所に寝床を用意し、除湿・加湿で湿度管理も行いましょう。

冷暖房以外に夏はクールマット、冬は湯たんぽやペットヒーターを敷くなどグッズを使うと温度調節の手助けになります。

 

【寝床】

シニアになると1日の大半は寝床で過ごすようになります。家族の声が聞こえ、すぐに様子が見える場所に寝床を用意しましょう。愛犬が自分で移動できるのであればメインの寝床以外に1~2か所用意し、愛犬が気分によって場所を選べるようにするとよいでしょう。

 

【お部屋で気をつけたい場所】

床 :足腰の疾患や怪我の原因になりやすいのが床材です。滑りやすいフローリングは若い頃から危険ですが、後肢の踏ん張る力が弱くなってくるシニアの時期は特に負担がかかってしまいます。さらに爪がひっかかりやすいカーペットも注意が必要です。滑りにくいタイルマットやコルクマット等を敷き、愛犬の足腰にかかる負担を軽くしましょう。

階段:今は問題もなく階段の昇り降りができていても、足腰が弱ってくると段差から足を踏み外し事故につながります。シニアになって元気であっても、滑りにくいマットを敷いて転倒防止に努めましょう。足腰を痛がるようになったり筋力の衰えを感じたりする場合は、柵を設置し一人で昇らせない工夫を。

 

 

段差:ソファーやベッドの昇り降りはもちろんですが、玄関の縁のちょっとした段差も年をとれば大きな障害となります。足腰への負担を減らすためには、そういった段差にも気を配り、スロープやステップを設置するのもおすすめです。

 

角・出っ張り:柱の角や家具の出っ張りなど、視力が落ちてぶつかることがあります。危険なものは愛犬の目が見えるうちに移動させ、模様替えをしましょう。移動ができないものは緩衝材やタオル、包装材の気泡シートを巻いて万が一ぶつかっても怪我をしない配慮をしましょう。

コード類:炊飯器や電気ポットなどのコードが床にあると、足を引っかけそれらが落下する危険性があります。置き場所や使用する場所に注意しましょう。コードが移動できない、誤って噛んでしまいそうな場合はコードカバーを活用し怪我をさせないように配慮してください。

家具などの隙間:脳の機能が衰えると後ずさりできなくなります。その結果、隙間にはさまって身動きがとれなくなることがあります。隙間に入り込めないように家具の配置を変えたり、柵や障害物で隙間を塞ぐようにしましょう

住み慣れたお家であっても、危険な場所がいくつかあります。愛犬の生活範囲に思わぬ怪我の原因になりそうな箇所がないか、今一度確認してみてください。ただし、安全を確保することだけを考えてお散歩時間を今までより減らす、お家でのボール遊びをやめるなど、楽しみが減ってしまうと生活の中に刺激がなくなり老化を急速に早めてしまいます。大切なご家族のことだからこそ快適な環境づくりと適度な運動、心の刺激も一緒に考えみてください。

 

看護師:小柴 有加里

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