せんなん通信

目が見えなくなった!? ワンちゃんの失明する病気

2015.04.09

近年、失明する病気を患った犬が増えています。
これは高齢化に伴い白内障患者が増加しているばかりでなく、ミニチュアダックスフンドなどの人気犬種の中に、
網膜疾患や緑内障などの遺伝的要因を持つものがいることが影響していると考えられています。

失明する病気といっても原因は様々です。
白内障や緑内障のように、見た目の変化があるもの、網膜や視神経の病気で見た目では分からないものもあります。
また脳の病気の一症状として、失明が起こることもあります。

犬は嗅覚や聴覚が発達しており、人間ほど視覚に頼った生活をしていません。
そのため、ご家族が犬の失明に気づけないという事も珍しくありません。
特に片目だけの失明の場合は、一生気づかれないということもあるでしょう。
当院に来院される中にも、愛犬の両目の失明に気づいたのは、1、2ヶ月経ってからだというケースもありました。

多くのご家族が愛犬の失明に気づくきっかけが、物にぶつかるという症状です。
犬は頭が良く、家具の配置を覚えているので、慣れた家の中では、この症状は認められないことも多いです。
その一方で、散歩のときなど外出時は顕著になります。

また急に年を取ったように寝てばかりいる、おもちゃで遊ばなくなる、排泄を失敗するような行動の変化が見られることもあります。
行動の変化だけでなく、見えない不安が原因となり、家族への攻撃行動が増えたり、側を離れなくなったり、音に過剰になったりする子もいます。
失明する病気は、命にかかわらないものも多いですが、犬たちの生活の質を下げてしまう重大な病気です。
病気の中には早期で治るものもありますので、愛犬の行動の変化、性格の変化などで気になるものがありましたら、早めに病院までお尋ねください。

 

獣医師 伊原 宏美

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