せんなん通信

愛犬に寝たきり介護が必要になったら。

2015.02.13

老化が進むと体が思うように動けなくなって動物も介護が必要となります。
もし愛犬が寝たきりになると

・  自分で態勢を変えることができない
・  オシッコを漏らして、体をぬらしてしまう
・  体温の調節ができず、寒さや暑さて眠れない

等、様々なことを不快に感じます。

 

この状態に気づけず放置してしまうと「床ずれ」で痛くて鳴いたり、
「尿やけ」で皮膚が赤くただれてしまうなど、愛犬に辛い思いをさせてしまいかねません。
寝たきりになった愛犬の生活の質を維持するためには、上記のことを考慮して介護をしていく必要があります。

 

床ずれとは?

寝たきりになると、痩せて頬や肩・腰・肘・膝などの骨が出っ張ってくるようになります。
同じ態勢のまま寝ているとその部分が圧迫されて血行が悪くなり、皮膚が壊死してしまいます。
その状態を床ずれ、又は褥瘡(じょくそう)といいます。

はじめは皮膚が赤くなり痛みや痒みがでてきます。
さらにひどくなると皮膚に潰瘍ができ細菌感染を起こして命に関わる場合もあります。
一度床ずれができると治るのまでに非常に時間がかかってしまうので、予防することが大切です。

 

床ずれの予防方法

☆寝具の見直し
寝具は厚く耐水性のある低反発マットレスがおすすめです。
体にかかる圧が分散され床ずれの予防につながります。
足や腕の間もこすれやすく床ずれの原因になるので、タオルやビーズクッションを間に挟んで床ずれを予防しましょう。

☆体位変換
低反発マットを使用している場合、体位変換は2~3時間毎に、普通の布団を使用しているなら1時間毎に行います。
1.体位変換をする時は、上体を起こしてから反対に向けましょう。仰向けにすると内臓に大きな負担がかかってしまいます。
2.体位は3方向に変えます。左右の横向けの他にうつ伏せの体位もとることで肺への循環を良くします。
※ただし、関節が固まってうつ伏せができない場合は無理にしないようにしてください。
3.日頃から全身を触ってあげて皮膚が赤くなり炎症を起こしていないかチェックしましょう。
また、循環を良くするためにマッサージがおすすめです。
特に足の先は運動できない分循環が悪くなって冷えやすいので、優しく揉んだりさすったりしてあげてください。
※マッサージは高熱、重い皮膚病、ガンの場合は病状を悪化させることがあります。持病がある場合は獣医師にご相談ください。

尿やけとは?

寝たきりになってしまうと排尿排便の管理が難しくなります。
動物は基本きれい好きで、自分が汚れしまうと不快に感じて鳴いて訴えるようになります。
排泄したらすぐに片づけて、体を清潔に保つ工夫が必要です。

尿やけの予防方法

1.汚れやすいお腹周りやお尻周りは管理しやすいように毛を短く刈っておきましょう。
2.ウェットティッシュや、水で洗い流さないウォータレスシャンプーなどを使って汚てしまったところを拭きとってあげましょう。
また、人肌程度に温められた蒸しタオルを使ってきれいに拭いてあげると体を温める効果があります。
3.おむつやマナーバンドを使用している場合は蒸れたりかぶれることもあるので、まめに交換して、それらをつけない時間も作るようにしましょう。かぶれそうなところには保護クリームを塗っておくと尿やけを予防することができます。

体温調節について

老化が進むと体温調節がうまくできなくなります。
そのため、オシッコなどで体が濡れたまま時間を置いてしまうと低体温になってしまいます。
夏は冷房が直接当たらない、涼しく快適な場所に、冬は保温性の高い、マットやペットヒーターなどを利用して暖かな寝床を用意してあげましょう。
また、体温が上がりすぎたり下がっていないか定期的に体温をはかり体温調節をしてあげてください。

 

最後に

寝たきりの介護はつきっきりになることが多く、負担に感じられるときもあるかもしれません。
そうならないように、ご家族やご友人、ご近所の方などに相談したり、時には手伝ってもらう工夫も大切です。

当院では、介護で必要なワンちゃんを一時的にお預かりする「デイケアサービス」を行っています。
その際に、お家ではなかなかできないシャンプーをさせていただくこともできます。
もし、病院へ連れて行くことが難しい場合は、直接お家へいってお預かりすることもできます。
このように、介護のことでお困りのことがありましたら、お気軽に当院のスタッフにご相談ください。

動物看護師 小柴

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