せんなん通信

冬でもノミやマダニ予防は必要?

2014.12.05

皆さん、ノミやマダニの予防が冬でも大切だということ、ご存知ですか?
「でも…ノミやマダニって暖かい時期に活動しているものじゃないの?」
そう、その通りです。ですが、考えてみてください。
お家の中の温度やワンちゃんネコちゃんの体、一年中あたたかいですよね。
つまり、ついつい油断しがちでうっかりノミやマダニに感染しやすい季節、それが冬なのです!

そこで今回はノミやマダニについてもっとよく知ってもらい、予防の重要性を理解していただきたいと思います。

<ノミ>

実は、ノミは予想以上に家の中にいます。カーペットの繊維の中や家具の裏など、様々な隙間に身を潜めています。
また、年末に利用が多くなるペットホテルや美容室などで感染してしまうケースも多く見られます。
卵から成虫になるまで約1ヶ月で、成虫のみが吸血します。
一旦動物にくっつくと離れることなく吸血と産卵を続け、1~2ヶ月で生涯を終えます。

ノミがつくと…
吸血の際に注入される唾液によって起こる皮膚炎やノミアレルギーによる激しい痒みが特徴的で、
これらは動物にとって多大なストレスとなります。また、寄生虫を運んできたり、猫ひっかき病という人の病気を媒介することもあります。
目に見えるノミは、全体のわずか5%と言われており、すなわち、1匹ノミがいたら20匹はいると言えます。
ノミの卵や幼虫はそれ以上にいると考えて良いでしょう。

また、ノミに比べて冬での感染率は劣るものの、「定期駆虫」という観点から、予防を徹底していただきたいのが、マダニです。

<マダニ>

草むらなどに生息し、動物にくっついたり離れたりしながら成長します。
ハイキングやキャンプなどで感染してしまう、というケースが多くみられます。
動物の血液を唯一の栄養源とし、メスの成虫がお腹いっぱい吸血すると、その量は最大5mlにもなるとも言われています。

マダニがつくと…
貧血、皮膚炎をはじめ、病原体を媒介することもあります。
人に関しては、死亡例も出ているSFTS(重症熱性血小板減少症)などもマダニが媒介する病気の一つです。
吸血の際皮膚に口を刺して固着するため、無理に取ろうとすると皮膚が破れたり、潰れて卵をバラまいてしまうこともあります。
マダニが付いているのを見つけたら、すぐに病院に行きましょう。

最後に予防法ですが、ズバリ月1回予防薬を投薬するだけ!
掃除や燻煙式殺虫剤(バルサン等)で生活環境全体を駆虫することも効果的です。

ノミやマダニが原因で起こる病気は、治療よりも予防がより大事です。
大切な家族をこれらの被害から守ってあげることができるのは飼い主さんだけであることを、しっかり理解して下さい。

獣医師 小川 裕美子

PAGE TOP ↑