せんなん通信

うちの子ご飯を全く食べないんだけど・・・

2014.04.08

動物を飼っている方で
このような不安を感じたことがある方はいらっしゃるのではないでしょうか?

人だけでなく動物も高齢化がすすみ、同時に病気になる子も増えているように思います。
動物の病気も様々なものがありますが、中にはご飯を全く食べなくなる子もいます。

ご飯を全く食べないと衰弱していくだけなのでその場合は食べさせることが大事ですが、
ご飯を拒む動物に口から無理矢理ご飯を与えることは難しく、
動物だけでなく飼い主さんも負担を強いられます。

そこで今回は動物ではあまり耳にしない経腸栄養療法についてお話ししたいと思います。

経腸栄養療法とは、動物の食道や胃・腸にチューブを設置し、チューブから直接ご飯をあげる方法です。
チューブと聞くと、
痛いのでは?一生つけっぱなしなの?ストレスを感じるのでは?
口からご飯を食べられないの?麻酔がいるのでは?
このようなイメージが強く抵抗のある方が多いと思います。

しかし、チューブの設置は痛くなく、はずすことが可能です。
はずして、開けた穴を縫うことで穴はふさがります。
ストレスはほとんどなく、口からご飯をあげることも可能です。
チューブの設置には麻酔が必要なものと必要ないものがあります。

病気の動物が来院した場合、原因を見つけ治療を行うことが最優先です。

しかし、中には回復まで時間がかかり食欲がなかなか戻らない動物や上手に薬を飲ませることが困難な動物もいます。
そのような場合、チューブを設置することは有効でチューブより食事や薬を与えることで
治療をスムーズに行うことができ、飼い主さんや動物のストレスも減らすことができます。

もちろん全ての動物でチューブの設置が有効なわけではありませんが、
経腸栄養療法というものが動物にもあるということを知っていただければと思います。

獣医師 伊藤 敏生

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