
昨今の獣医療において、ペットのQOL(生活の質)の向上が言われています。
獣医眼科学の分野も例外ではなく、『見る・聞く・かぐ・味わう・触れる』という五感のうちの一つ『見る』という機能を失うということはQOLの低下を意味します。代表的な病気としては、角膜潰瘍、乾性角結膜炎、異所性睫毛、眼瞼腫瘤、白内障、緑内障、ぶどう膜炎、進行性網膜萎縮、網膜剥離などがあります。眼の病気で死に至ることはほとんどありませんが、病気によっては今までの生活に支障が出ることがあります。
そのうちの白内障を取り上げてみましょう。白内障は眼が白くなる病気です。ただ、それだけではありません。白内障が進行すると視覚を喪失し、さらに進行すると眼内で炎症を引き起こし、緑内障を合併することもあります。
少し前の獣医療では白内障は治せない病気とされてきました。しかし、今は治すことのできる病気へと日々変化し続けています。白内障をはじめとして純血種において様々な眼の遺伝性疾患がいわれています。早期発見することで対応することのできる病気もあるため、「眼が白くなった・眼をしょぼしょぼさせる・いつも充血している・目やにが出る・ぶつかるようになった」などの異変を感じ取った場合は早めの受診をお勧めします。
犬白内障眼 |
スリット検査 (犬白内障眼) |
犬眼底像(正常眼) |
超音波画像(正常眼) |
当院では角膜疾患、白内障、緑内障、網膜疾患など様々な眼科疾患に対応するため、細隙灯顕微鏡(スリットランプ)、眼圧測定器、双眼倒像鏡、超音波装置を用いて診療を行っています。
また非常勤獣医師としてファーブル動物医療センターの山下真先生による診察を実施しています。山下先生による眼科診察は予約診療となりますので、ご希望の方はお問い合わせ下さい。
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