大阪府泉南郡熊取町で診療をおこなっている泉南動物病院です。予防医療から専門医療までお気軽にご相談下さい。

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2012年01月号
ワンちゃんの去勢手術

男の子のワンちゃんを飼っている皆さん、
おたくのワンちゃんは去勢手術はお済みですか?

去勢手術とは、精巣を摘出する手術のことを言い、
文字通り精巣をとってしまう手術のことです。



去勢手術を行なうメリットは、
・望まれない子供をつくらなくてすむこと
・性衝動へのストレスを軽減出来ること
そしてなによりも
・性ホルモン(特に男性ホルモン)に
 依存する病気の予防となることです。

性ホルモンに依存する病気とは、
会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫、前立腺肥大、精巣腫瘍などです。
どれも、中齢から高齢の去勢手術をしていない雄犬に多い病気です。


<会陰ヘルニア>
肛門周囲の筋肉がもろく、弱くなり隙間ができ、
そこから体腔内の脂肪や腸が逸脱する(外に出てしまう)状態で、
重篤な場合は前立腺や膀胱が出てきてしまい、
命を落とすこともあります。

治療には外科手術が必要で、
もろく弱くなった筋肉の変わりに自分の他の筋肉や
生体外の物をつかってその隙間を埋める手術となります。

初期の症状としては排便困難で、
便をしぶるようになったり、便が細くなることがあります。
またヘルニアの穴の周囲には水がたまり、肛門が腫れて見えます。


<肛門周囲腺腫> 
肛門の周囲に腫瘍が出来る病気で、外科手術が適応になります。
肛門の近くに腫瘍ができるので、排便時に痛みを感じたり、
腫瘍が自壊(つぶれてしまい、出血したりすること)し感染を起こす事があります。


<前立腺肥大>
前立腺が大きくなることで、
排便・排尿時に痛みや違和感を感じ、
重篤になると排便・排尿困難を引き起こします。

また、前立腺は膀胱のバリア機能を保つ臓器でもあり、
膀胱炎を引き起こすこともあります。


<精巣腫瘍>
精巣が腫大、自壊したり、腫瘍の種類によっては
重篤な不可逆性(治す事のできない)の貧血を起こしたり、
感染症が治らなくなったりする症状を引き起こすものもあります。


どれも痛みや違和感を伴うことで動物の生活の質は低下し、
ひどい場合には命を奪う恐ろしい病気です。
治療には外科手術が必要になったり、
改善するまでに時間のかかるものばかりです。
そして、これらの病気はすべて去勢手術をすることで予防することが可能です。

近年、上記のような病気で来院されるワンちゃんは本当に増えています。
病気になってから治療をすると、ワンちゃんにかかる負担は大きく、治癒にも時間がかかります。

元気なときに、万全の状態で去勢手術をおこない
病気の予防に努めることをお奨めします。

獣医師 宮崎 絢


                      

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