せんなん通信

熱中症とは

2019.08.23

立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ猛暑が続きますね…。
お外に出ている時や、激しい運動をしている時だけでなく、室内にいる時もわんちゃんは暑さに敏感で、実は熱中症の発症は6割以上が室内です。
わんちゃんを熱中症から守るため、どんな症状が出るのか、熱中症になりやすいタイプをもう一度おさらいしておきましょう。

熱中症とは、気温の高い所や激しい運動によって、異常に体温が上がってしまう病気です。
人は汗をかいて全身から熱を逃がすことができます。
しかし、わんちゃんは肉球と鼻にしか汗腺がなく、体温調節はほとんどパンティング(舌を出してハァハァと呼吸し、その気化熱で体温を下げる)でのみ行われるので、もとより熱がこもりやすい体の作りになっています。

⚠症状⚠
<初期症状>
⚠大量のよだれが出る
⚠舌を出してハアハアと速く苦しそうに呼吸をする
⚠眼や口の中などの粘膜が充血している
高体温状態が長く続けば続くほど、体の中では目に見えている以上に様々な症状が進みます。
このような状態になると、命に関わることもあります。

<症状が進行すると>
⚠ふらつく、立てない、ぐったりしている(重度脱水、ショック状態、全身性の感染症)
⚠血便、血尿が出る(血液を固める機能に異常が起こり、出血が止まりにくくなっている)
⚠けいれんが起こる(脱水による電解質異常)
熱中症の治療はなによりスピードが重要です。初期症状が見られた時点ですぐに病院で診てもらいましょう。

⚠熱中症になりやすい子⚠
 ・短頭種 (鼻の穴や気道が狭く、呼吸しづらいため熱を逃がすのが苦手。また、他の犬種以上に呼吸にエネルギーを使うので体温が上昇しやすい。)
 ・肥満 (脂肪でおおわれているため、熱が体表から逃げにくい)
 ・性格 (興奮しやすい、何かに向かって吠え続けるような性格の子は体温が上がりやすい)
 ・心臓病がある (利尿薬を服用している場合、脱水になりやすい)
 ・てんかん発作によるもの (筋肉のけいれんは熱を産生する)
上記にあてはまる子は特に気を付けましょう。

暑さ指数を活用しよう

夏の間は冷却グッズを使用したり、朝早くにお散歩に出ている方を見かけます。
わんちゃんの暑さ対策もかなりメジャーになってきているのではないでしょうか。
さらなる対策として、環境省から出される暑さ指数もチェックしてみてください。
暑さ指数とは、➀湿度 ➁日射・輻射などの周辺の熱環境 ➂気温などから算出される、人体と外気との熱のやりとりに注目した指標です。
人では暑さ指数が高いほど熱中症発生率も高まります。
日差し(紫外線)が強い日では、エアコンをつけた室内にいても、日差しのあたる場所にいることで熱中症になることがあります。
また、呼吸で体温調節をするわんちゃんにとって、湿度も熱中症を引き起こす大きな要因となります。
ぜひ、気温だけでなく暑さ指数も参考になさってください。

看護師 道下なつ

PAGE TOP ↑